誇らしげなフィリーの様子に、笑顔を浮かべる。
自分たちの力を誇れるのは、良いことだと思う。

こうして形になるモノがあると面白いね、と。
『風の妖精』であるフィリーを見ると、そう思える。

そうやって特筆されるという事は、食べ物ではないのだろうが。

湯屋の仕事が一段落ついたころ、おもむろにナナシがフィリーに話しかけてきた。

ナナシは昔を懐かしむように目を閉じている。
が、ふと目を開けて

スカルが呪文を唱えると、デス＝シックルの手から蒼い鎌の刃が3つ練成され、空中に打ち出された。これが彼女風の「アラドファル」である

使い手は無精髭を生やした頼りなさげな青年（以下髭男）、白髪の男と金髪の女が精霊だ。

まずコード・新月の呪文で白髪の男の力を髭男が纏い、髭男の全身は黒い金属に包まれる。
コード・三日月の呪文で髭男を包む金属が削られて、機能性のある形をとる。
最後にコード・満月の呪文で金髪の女の力を髭男が纏い、その力で黄金の鎧と仮面を生成して装着するんだ。

精霊自身はある程度戦えるってだけで、その力を装着する”デバイザー”とはまた違うんだ。
コード一つにつき精霊が一人いる筈なんだが……三日月の精霊については、伝承では全く触れられていない。
戦闘力を持たない精霊なのかもな。

目の前にいる者がただの人間なら一言で断っただろう。
今目の前にいるのは、かつて憧れた伝承によく似た力を使う二人。その所為か、少しだけ気を許したくなったのかもしれない。

歩み寄られた手前、断ってしまうのはどうも気が引ける様子。

　微妙に話を聞いていない気はするが、太歳が軽く頷いた。

いつの間にか、と言う言葉に頬を掻いて

そこまで言うと肩を竦めてみせて

　そんなことを言いながら差し出されたおやつをどうしようか、と首を傾げました。

　ちょっぴり遠慮気味。ただ、釣れてはいます確実に。鼻がぴくぴくしてます

　どっちかというと変身してた人の方が訳分かんなくて怖いみたいでした。

フェアリードライバーのバックル部分を展開すると、電子音と共に穏やかな光を放ち始めた。

フィリアスの魔力から精製された宝玉を、バックル部分にセットする。
シュウスケの全身に強化骨格が瞬時に転送され、戦闘準備が完了した！

フェアリードライバーのバックル部分を展開すると、電子音と共に穏やかな光を放ち始めた。

フィリアスから宝玉を受けとり、バックル部分にセットする。
シュウスケの全身に強化骨格が瞬時に転送され、戦闘準備が完了した！