人狩り相手に全く歯が立たなかった我々は、戦力強化を図るため進攻先を森へと移しました。

やはり、負けるということは、勝てないということは、こんなにも悔しい事なのですね。
鍛冶師として、自分の鍛えた武器が相手に劣るというのは、やはり屈辱でした。

この思いを繰り返さないためにも、やはりもっと強い武器を鍛えられるようにならなければ。


日々、精進あるのみです。

そう言うと少年は筆で大量の絵具を取り、空中に曲線を描いた。
描かれて出来たのは具現化した虹色の刃、絵筆と繋がり見た目は鎌のよう。

エンブリオの紹介と聞いて期待していたところに青年の首の子鼬が顔を上げ
少し驚いてしまったようだ。

フランメに触れようと、少年は子鼬の頭にそっと触れようとした。