日記はおやすみ。ネタがなかったようなきがするんだ

それは一瞬の出来事であった。
振られた猫じゃらしはパシィッっという音と共に粉々に砕け散っていた。

無意識のようだ。

何かを言いかけましたが、言葉を止めました

裏手突っ込み。

……では何故だろうかと考えこむ、自然と黙りこむ形で次の言葉を待つ。

話しを聞くうちに次第に顔色が悪くなってゆく、隼人という名前は始めて聞くが……
流れから顔がひとつ浮かぶ……さて困った。
この最悪の想像が"正しい"のなら……既に手遅れかもしれないからだ。

そしてまっすぐ告げられるその言葉。
……やはり振り切るべきだったかもしれないと後悔して自分の体力の無さを呪う。

——幸いにもあたりの人は不思議と少ない、少しの騒ぎくらい大した騒ぎにもならないだろう。
意思を固く持ち、心の中でエンブリオと通話する。まさか最初にお姉さまから教わった術を使うのが目の前の可愛い娘になる運命を呪いつつ小さく叫ぶ。

瞬間、火の十字架が脚に突き刺さる形で固定される。
この娘、案外敵対者への攻撃に容赦は無いらしい。
高熱による麻痺で動けなくなってる間にに駆け出す、あっという間に剣と盾の看板が掲げられた店の扉の中に消えてしまう。

あまりいい気分では無い、心配した冒険者に勧められた席に座り息を整える。
例え突撃されても……冒険者ギルトの中なら平気だろう。

なんかめんどくさくなったらしい

と妖艶そうに舌をちろっと出して微笑む

そう言って、アルエの頬に手を伸ばそうとします。

撫でられる手が頬に伸びようとした時に大仰におどけてみせた。

ニッコリ笑いながらくるりと身を翻して無事をアピールしつつ、どうしたらお店で指名とか受けれるか相談。

少女は頭を下げる。