地下牢までやってきました。
少しひんやりしてて、こっちだと過ごしやすいかもしれません。
周りを見なければ、ですけど……。

あと、やっぱり砂地にいたからか、スィエルが色々とガタが来ちゃってます。
早めに姉さんを見つけるか、自分で何とかするか……。
どっちにしても、すぐにはどうにもならなさそうなのが大変です。

あ、でもいい人を見つけられれば、その人に頼むのも手ですね。

機械に詳しい人、上手くは見つけられてはいるんですけど、
整備してもらうとなると長い間一緒に居なきゃいけなくて。

やっぱり時間がかかるかもしれません。

ちゃんと動いててくれると良いんですけど……。

　クロエは少し申し訳なさそうにしている。

　クロエは少々羨ましそうにリカを見ている。

どうやら昔から異国の地系統に慣れさせられてるようだ。

大体ボクとの身長差と同じ位か。と思わず口にしかけるが、女の子に慎重で負けると言う事実が悔しい為何も口にしない。
そしてしまったと言う顔で少し悲しそうなリコリスの表情を見て、アリスも少し諦めた表情で伝える

なんとか葛藤を押し殺した。そして……
悪意無く誉めてくれている。それが恥ずかしいながらも少し嬉しかった。
そんな気持ちをごまかす様に首を振って話題を変えた。

そんな話の合間にも、チラチラと見せて貰った駆動部分を眺める。

口の中でぶつぶつ言いながら色々考えている。
……が、すぐ満足した様だ。

懐から何か紙を取り出してリコリスに渡す。
紙には顔写真とそしてお金が描かれている──俗に言う指名手配所だ。

少しやる気が空回りしてるが、とりあえず励ましてる。っぽい。