私の目の前の騎士は言った。
「だから、私は友と戦場を駆け友を守るための剣となりたいのだ」



目の前の騎士、いや、騎士たちは命を捧げた主に裏切られ、辺境へと追いやられた。
誰かに忠義を立てていた騎士の名残は、その剣に彫られた紋章のみ。
彼らの長である女は私を見つめ、言った。

「私は、共に駆けてきた貴方と新たな契約を交わそう。
　仕えるためではなく、戦場を共に駆ける戦友として。
　見えぬ彼方の主ではなく、傍にいる背中を預ける友へ。
　私の剣と盾を、私の心と誓いを、貴方へと捧げよう。
　貴方が私を裏切らぬ限り、私は貴方を裏切らない」







誰のものか分からない記憶を見た気がした。
夢と言うのは覚めた直後は覚えていても、すぐに忘れるものだ。
ただ、村長の家で見た剣に似た物を、夢の中で見た気がした。

噛み締めるように復唱する。

ノームは反復横跳びは運動会の行事だと信じていた！

※それは干ばつです。

※かなりお笑い的ですが、結構重要です。

（声を掛けられ、驚いた様子で振り返る）

ナスルに誘われ、合流した先にいた男だ。
合点がいき、ネイベールは振り向いた。

あなたに向かって手を差し出した。

あなたの頭の先から爪先まで、興味深そうに見ている。

　　　　　　　炉に火を入れ、鉄を鍛えて平たく伸ばし、筒状に丸めて先を鋭く砥いでいく