[SummerVacation]

昼間の商いはほぼほぼ上手く行った。
カタリナとメリー、それからいつの間にか来ていたケチェに分前を分配し、カタリナには夜を楽しむためのサマードレスを贈った。

「……やっぱ飲食はくたびれるな」

普段とは違う働き方に、体中が悲鳴を上げている。
熱せられた鉄板の前に1日中立っていたのも体力を消耗した要因だ。

「こんな時はやっぱ酒だな！
　えーっと確かどっかでシャンパン配ってるって話が……」

がさがさと荷物をまとめ、店じまいの用意をする。
浜辺は夕日が差し込み、人通りも少なくなってきている。
夜には恐らく完全に人気が引いて、
適当に花火などを楽しむ人がまばらに現れるくらいだろう。

「あ、後で花火も良いな。あいつら誘ってみるかなぁ」

沈みゆく太陽を眺めながら、スィナンは来る夜の時間に思いを馳せた。

その場で軽く足踏みをし、「掛け声は任せる」と走るため態勢を低く取る。
「それじゃ、よーい、どんだ！」
その声を合図に、走り出した。

1D6 = 6 ( 6 )

わしわし撫でられ驚きつつ、照れている。

コンプレックス以外、特にこれといった取り得がない。
戦闘も、商人手伝いも、いつも私は周りの人に頼っている。いや、頼ったままだ。
いろいろ…。色々やってみること…。どれだけ、出来る事があるかな…。見つかるかな…。