[SummerVacation]
サマーバケーション昼の部は、海岸で海の家を出店しています。
マネキ・ネコはEno.407のヴェルメリオ、
看板娘はEno.1245のカタリナ＝オルカグランデに
ご協力頂きました。お二方本当にありがとう！！

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日が昇り始める時間から、王都の一角には朝市が立つ。
此処数日何度も下見に向かい、大体の相場と品揃えは把握した。

今日は朝からトウモロコシやキャベツなど、
種々様々な野菜類、イカ、焼きそば用の麺を買い込み、
一路海岸にある小さな海の家を目指した。

海岸にある海の家は、商人ギルドを通じて1日だけ貸してもらった。
元々そんな大儲けをするつもりもなく、小遣い稼ぎ程度のつもりだったが、
友人たちが手伝ってくれることとなっては、そこそこ儲けを出さなくてはいけない。
スィナンは大きな台車で材料を運び込みながら、1日の計画を練った。

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「ようメリー、今日は頼むなー」

わしわし、とヴェルメリオの頭を撫でてやる。
メリーはハールの所から無理を言って借りてきた。
デカいし赤いしで良く目立つ。愛想も良いから客引きにぴったりだ。

側に子ども用のプールを置き、パラソルを立ててやる。
暑くなったら勝手に涼むだろう。

「カタリナ、急に頼んで悪かったなぁ、けど頼りにしてるぜ！」

奥の座席の方を担当してくれたカタリナに向かって手を振る。
海の家には座席も数席あるが、おそらく俺は飯を作るばかりで手が回らないだろう。
カタリナが来てくれて本当に助かった。
何より店の売り子に女の子が居るとやはり客の入りが違う。

焼きトウモロコシに焼きそば、かき氷、など。
それぞれ準備をして万端の構え。

2人には貴重な昼の時間をもらうことになってしまって申し訳ない気もするが、
夕方には人の波も大人しくなって店を閉めることが出来るだろう。
そうしたら2人には何か礼を用意しよう。勿論儲けの分前もだが。

「さぁて、そうなりゃ今日はがんがん稼ぐか！」

ピシャリと自分の顔を打って気合を入れる。
今日の海岸は俺にとっちゃ何よりの戦場だ。

何故か誇らしげにそう言ってから、露天の男の話に身を乗り出して聞き入る。

手にとった青い石について聞けば、手の中のそれをぎゅっと握りしめてみる。

・・・—　ふと呼び止められ、静かに振り返る
　　色とりどりの装飾品に身を包んだ男を静かに見つめ、

チェリオさんといい、スィナンさんといい、この目元の装飾はそんなに目立つのだろうか。
まあ、普通に考えればそうだ。こんな目つきの悪い男が化粧を施しているのだから・・・。

ネイベールは強めの蒸留酒を頼み、
手に持ったグラスを玩びながらスィナンの話に耳を傾けていた。
が、話を聞き終わるとクスクス笑い始めた。

まあ、間違いでもないか…と呟いてから、ネイベールはグラスを口に運ぶ。

そこまで話すと、またネイベールはグラスを口に運んだ。

そう言うと、ネイベールは一気に酒を煽って、微笑んだ。