女子プロは恐ろしい。まるでKaitlynか何かのようだった。
ルシウス・キキと別れた後に、平原から砂地へと我等を探し回っていた杵嶋鬼子と再会した。どうやら鬼子が共に平原を進んだ者もルシウス嬢の同行者だったようだ。恐らく尽儀郎も同様なのだろう。我々が分裂するタイミングは見計られていたと考えるのが妥当であろう。情報収集が目的か、或いは……。

この世界ーーメルンテーゼーーに於いて信頼に足る者とはどのような者であろうか。
最近耳にする一揆参加者が同じ参加者を襲う事態。もとより異世界から独自の目的のため訪れているのだ、それ自体は不自然なことではない。我の関心事はメルンテーゼの出身でない者を敵対者とすることは非効率的であるということだ。我が名の奪還の為には敵を絞る必要がある。そのためのパーティーだ。

我がパーティーは分裂した。そして再結成する。この者等と手を組まねば辿り着けぬ世界がある。この者等と闘わねば我が身を守ることも能わぬ。

わらわら集まる。餌を欲しがっているようだ。

　

　
去っていくアルラウネに、言葉をかける。
その向こうの主に、届くだろうか。

　

　
だから、
この旅の、もしもの時の。拠り所にしても、いいですか？