世界漂流八日目

城から流れる川。
かつての私の世界において、城という物は堀に囲まれていたそうな。
その理由についてはいくつかある物の、たいていの場合は外敵の侵入を妨げるために用いられたという。
また運河を重用する町においては、運河の中に城を築いた例も存在する。

さて、この川の意味は何だろうか？
水源であるのか、堀のためなのか、ただの趣味か……
───ただし、私の時代において、建物から流れる水と言えば一つしかない。
排水だ。
やたらと輝くこの水に何かが混ざっているとも思えないが、気をつけるコトに越したことはないだろう。

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等と書いておいたのだが、どこをどう進んだのやら、城の裏手にある山に入り込んでしまった。
まぁ装備を調えるための素材を調達するため、ならばちょうど良いのだが

◆◆この世界について◆◆
○カッパ
私の世界では、水棲系獣族に属す人類種族だ。
ちなみにカッパ科カッパ目カカカカッパ族、通称カッパという動物もいる。
カカカカッパ族は湖や川の近くに住む、頭の禿げたタヌキのような生き物で、他の動物の鳴き真似をする。
ちなみに、人類種族であるカッパ族はやたらとイケメンだらけで、主に雑誌モデルとして活躍するコトが多い。
あぁ、あと男しかいない種族でｄ

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なかなかであった、うむ。

この世界のカッパは……妖怪と自ら言っておるな。
私の世界のカッパ族と違って、人間からは離れすぎている見た目だ。
………これでエンブリオだと？

○ブラックタイガー
エビだ。

○マキガイ
貝だ。

……というか何でこヤツらはやたらと格好付けた言葉を扱うのだろうか。


◇◇同道する仲間について◇◇
○ギラ
何やら物を作ることに優れた能力を発揮している。
料理やら武具やらと。
あの見た目でどうやらやたらと手先が器用なようだ。

○ヴァンエッタ
まだまだ本調子ではないようだな。
混乱して方々を無差別に殴っておった。
訓練では動けてたので大丈夫であろう。
……たぶん。