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レイヤ・センドウ

山奥で隠遁していた錬金術師。
ユカラとマグノリアの兄でサクラの師匠。
とある事情であと1年持つかもたないかの命。

ウルドに色々言われて、色々と考え事が増えたようだ。
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「だから、その直向な研究は誰の為にしてるかって事を言ってるんです！やってくれて当たり前なんて思って無いですよね。それなら、レイヤ先生もサクラに態度で示すべきじゃないんですか。」

先日、花火大会の帰りにアホ毛に言われた言葉。

俺様とて、こんな面倒な事をやってくれて当たり前だとは思っていない。
というか、最初はそもそも無理だと言ってやめさせようとした。

だが…

「助けるのに理由が必要ですか？」

サクラに聞いた時、帰ってきた答えがこうだった。

だが、サクラの友人であるアホ毛がああいうのだ、もしかすると違う理由もある…のかもしれない。

いまいち、理由の想像はつかんのだが。

あと、態度で示せと言われてもどう示せばいいのかわからん。

…謝意は示してはいるが、改めてこう、ありがとうとでも言えばいいのか？


いや、何かそれは違う気がする。

すると、ふと先日、サクラが川で見つけた綺麗な石の片割れを見つけた。

サクラが2つ見つけた石のうちの1つ。
1つづつをお互いが加工してアクセサリーにして渡す約束をした。

「ででででも、そんな身体にご負担がかかるようなことをして頂く訳には！
けど…もし大丈夫なら…う、嬉しいです…」

確かに、嬉しいと言っていたな…。

俺様は、その石の加工をはじめた。

簡単につけやすいアクセサリーと言うと…ネックレス、あたりか。

錬金術を使えば、簡単にアクセサリーにすることができるが、それだと自分の命を縮める事になる。

それは、自分を治そうとしてくれているサクラの負担になるだろう。

久々に、錬金術では無く手作業で作業を進めることにした。
…錬金術で作るよりは不格好になるかもしれんがな。

これを渡す時に、もう1度サクラに聞いてみることにする。
理由を。

＞道産子

（親指をグッと立てながら）