「ねぇ、サイネル」

「サイネルは今、幸せ？」

村の連中が向こうから近付いてくることももう無いし、平和だよ。
…前よりずっとマシさ。

「それ、自分は不幸だって言ってるようなモノじゃない！」

……そうなのか？

「もう……」

「…じゃあ幸せになりたい、って思った事は？」



「なんで急に顔逸らすのよ」

うるさい

「何で顔隠すのー？」

見るなよ

「ねえったら」

あっち行けよ！！！


「……泣いてるの？」

……そんなこと、考えたくないんだ。

「どうして？」

無理だよ。俺、忌み子だからさ……たぶん、今が生きている中で一番幸せな時間なんだ。
だから、これ以上のものを望んじゃいけない。望めばきっと、他の誰かが不幸になる。
誰かの幸せを奪ってまで、俺は幸せになんかなりたくないよ。
だって、不幸ってこんなに…苦しいんだもん。


「……決めたっ！！」

…！ 急に大声出すなよ…もう。

「私、サイネルのお嫁さんになる！」


は？


はあああああああああ？？？？？？？

テメエ正気か！？　しっかりしろ！！　イトリピダケでも食っちまったのか！？


「失礼ね！私は全然普通だし、今が一番幸せだって言ってくれたのはサイネルの方じゃない！」

それは…

「私がサイネルを絶対幸せにしてあげるから！ね！」

俺なんかに構ってちゃ、村の皆に嫌われる。

「いいの！だって……私も、あなたといる今が一番幸せなんだもん。
あなたと私で幸せになっちゃえば、誰も不幸になんかならないよ」

……君が苦しむ所を見たくない。

「そうやってサイネルに避けられる方がつらいんだけどなー」

…ごめん。


「私ね、毎日神様にお願いしているの。サイネルが幸せになれますように…って！
だからもう、泣かないでいいの」


……無理だよ。　無理だって。　幸せになんかなれっこない。


——止まらないよ。

加減を知らずに再生し続けた結果、エルの手元には立派な生物の一部が！
血も滴り生肉独特のにおいまで香ってくる。

しかし、若干(？)天然の入ったエルには何が悪いかわからない！

おまけに勘違いしたのか、火の勢いがました！

ツッコミ役はツッコミを放棄した！

慌てた様子で青年のもとに駆け寄る。

そういいながらも、許可を聞く前から包帯を取り出す。
是が非でも応急手当を施す気のようだ。

突然周囲が暗くなったコトに驚いている様子。しかしすぐに興奮した面持ちで拳を握るとあなたへと熱く語り掛ける。

どうやらメロンが好きなのだろう、とエミリーは判断したようだ。
せっかくなのでメロン推しで攻めてみることにしたらしい。

早速メロンじゃない。

準備がいい。少なくとも彼女に頼めば食糧事情は薔薇色になるかもしれない。
……払うモノを払えば、だが。

[CAUTION]

[DETECTED]

もそもそとアイテムを探している

[CAUTION]