野営の準備をして、テントを立てて、寝袋に入る。

この世界に来てから、もう何日目だっけ。こういった準備にもすっかり慣れてしまった。



……ボーっとしていると、昨日、繭に言われたことを思い出す。

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ぴか子はエンブリオではない。そして、私と同じ……

「その点でも、お前と同じかもしれんな」と繭は続けた。

ぴか子は、あの日私と会うまで、記憶も無く一人きりで……

それだけ言うと、繭はまたどこかへ歩いて行き

その日、帰ってくることは無かった。

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私は、ぴか子の事を殆ど知らなかった。

それは、ぴか子が何も教えてくれなかったから？

わざと教えなかったんだ。

多分、心配事が増えないように、なんて。


私は、自分のことを考えてるのが精一杯で

あの子の事を知ろうとしていなかったのかもしれない。

あの子も、私と同じように、大切なものを思い出せなかったのに。



……あの子は、あの日私に会うまで、ずっと一人で寂しかっただろうに。

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〜１８日目〜


考えていたら、いつの間にか眠っていたらしい。

目覚めると、ぴか子はいつもの様に私の枕元で眠っていて


そして、隣には繭が座っていた

……この魔法使いには、時々心の中まで読まれているような気がする。

不思議と、悪い気はしないけれど。

私がそう告げると、繭は（珍しく）微笑んで

そう言った後、顔を背ける。今度は（こっちも珍しく）少し赤くなってるようだ

「勘違いするなよ、別に善意からやってるわけじゃないんだ」 ……だって。



ぴか子はまだ眠っている。いつもの調子なら、目覚めるまでもう少しかかるだろう。

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許可をもらったまだらは目を輝かせています。

にぎにぎ・・・

ぺたぺた・・・

ひとしきり触ると満足したのか、手を離しました。

お礼は言ったものの未だ気になるのか、変化した左腕を何度も覗き込んでいます。

あなたに対して驚いているようだ
赤い腕・・・そうつぶやくと、
彼女は右手の銃の引き金に手をかけた。
どうやら異形の力を警戒しているようである。

そこに彼女の銃から声が発せられた。

と、主人よりもよく話す。

どうやら主人以外とも話したくてしかたなかったらしい。