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【ミルフィーユの日記】

一揆、一揆と皆が叫んでいるのを見ます。

この世を統べる王、パラダイスがあらゆる物資とネクターを独占しているため、
討ち取るために皆が立ち上がっているというのは知っていますわ。

そしてそれは…
資源が独占されるということは、下々の方には死活問題だそうですわ。

死活問題、という状態になったことがないので
どういうことなのかはわかりませんけれど。

それでも、有る意味…私自身も、
パラダイス王の独占している資源目当てで進んでいるわけですから、
一揆の参加…ということになるのかしら？

それにしても…
自身の手で手に入れた材料を用いて、
錬金術で最高のものを作って来い、という事ですけれど…

お金で材料を手に入れて、私の家で調合するのはいけないのかしら？

お母様の思惑が、まだわかりませんわね………。


ふう…


それにしても、毎日毎日戦闘の日々で、疲れてしまいますわね。
早くお母様の課題をクリアして、家に帰りたいものですわ。

やっぱり、美しい金銀財宝を作るべきかしら。

そうですわね…お母様のために、
美しい宝飾品を作るのは悪くないかもしれませんわ！

うふふ。お母様もきっと喜んで、
感動してくださることですわね……

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【シロの日記】

あつい、けど、
にく　くいたいな

はづきさまのりょうり、うまいから
もっとくいたいな

ふやしてっていう

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…………

……………………

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可愛らしくも豪奢な手記と、シンプルだけれどどこかボロボロな日記を、
パラパラと怪しく物陰から読んでいる人物が一人。

一人ニヤニヤしながら、人の日記を読み漁るその様は、
はたから見れば変質者そのものだろう。

微笑むように笑いかける。
そして楽にしてよいとの言葉を聞き、最初の気さくな雰囲気に戻った。
　

そういってマリナは悪戯っぽくウインクしてみせた。
　

そう言いつつ、大小使いかけ新品まばらな鉛筆を５本ほど取り出す。

レオがすっと手を上げ、振り下ろすと、その軌跡に合わせて電撃が走るのが見える。

戦闘、という言葉を聞いて警戒しだした。自分が痛い目にあうことを。

　微妙に良く分かって無いっぽいですがへへぇっと頭を下げて。

　さいわい、です。

喜色あらわな二人に追従して頷く男。

耳障りのよい言葉を続けて並べてゆく。ある程度真実である故に性質が悪い。
選ばれた石鹸の種類を頭に刻み込みつつ話を続ける。

やや眉をひそめ俯き、劇薬について独り言のように呟いた。2人の耳に届くかどうかの声量。もちろん計算しての呟きである。すこし間を置くと顔を上げて再び話しはじめて。

ずいっ、と一歩踏み出す。礼を失わない距離は保っているものの、手を握れる雰囲気ならば握らんばかりの勢いである。

そこまで述べると深々と頭をさげた。妙な帽子はまるで吸い付いてるかの如くずり落ちずにいる。