広庭を進んでいると、赤ちゃんを抱いた男性に出会った。
　名前はサバス＝ルナティリウスというそうな。
　ついでに赤ちゃんは助手なのだと。
　こんな小さい頃から助手として育てるなんて、少なくともあたしは今までに聞いた事が無い。
　ひょっとすると、呪いか何かで助手さんが小さくなってしまったのだろうか。

　そんなことを考えていると、サバスさんの口から知らない単語が次々に飛び出した。
　ウルドスピン・サウスエルタ。
　どこかで大変な事件が起きたんだな、ということしか分からない。
　多分、世界規模の。

　でも、そんなサバスさんも今はエンブリオに夢中らしい。
　別の世界から来たら、エンブリオは気になっちゃうよねー。
　と、その部分は同意しておいた。


　サバスさんと別れて先へ進むと、今度は自称庭師に出会った。
　元騎士団の副長って結構偉い人っぽいのに、今は庭師……。
　城の防衛の為にとも考えたけど、それなら素直に騎士団を配置すればいいよね。
　庭師に擬装する必要はどこにもないし。
　そのブランチマンさんに力を以ってその意志の強さを示せと言われたのでそのまま戦いになった。

　意志の強さは力の強さと比例しているとは思わない。
　魔力に影響が無いとは言わないけれど、それはまた別の話なので。
　でも、こういうことは嫌いじゃない。
　剣──今のあたしの武器は棍だけど──で語り合うのも一つの手段。
　出来れば口で語り合うのが安全だけどね。

　戦いが終わると、ブランチマンさんはあっさり道を通してくれた。
　先には長い廊下が見える。

　──あたしには、この世界を創る意志なんてないけれど、それは言わない方がいいのかなあ？

驚いたように、君のほうを見つめ返す。

↑フル装備の兵士。

　　　△　　土　▲
　　（　㊤　皿　㊤）　　がしゃーん
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　／│　　塊　　│＼　　　　　　　　　がしゃーん
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