イルヤナさんとの戦いは、頼りになる他の方々の活躍で、何事も無く終わりました。
正直な所、ボクが恐れていたような事は起こらなかったのです。
戦術面でも、ボクにセンスが今一つないことは、わかりました。

…ううん、違う、かな。
ボクも、ここで毎日必死に暮らしてきて、確か20日目。
戦うことについても、あまりセンスがないことぐらいは、嫌でも理解できます。
それを改めて再確認した、だけ、かも。

これから先、この調子で生きていけるのかと言うと、あんまり自信はない、です。
今回ご一緒した方に限らず、色んな所でご縁のあった方は皆、既にどういう方向で御自分を生かすか、見えている方ばかりに思えてきます。
ボクはまだまだ自分が何を追い求めていけばいいか、見えてきません…。

…でも、結局は、先に道がある限り、進むしかないのです。
先に行ける手段や、行くための技能、戦闘能力を他の方々も追い求めているのですから、
その中で居場所を見つける為には、できる限りの事は、しないと。

そういう意味では、イルヤナさんには本当に申し訳ない事をしたのでしょうが、
他の多くの方が行けない道に進むことが出来るのは、うれしいことです。
すぐに沢山の方が後に続くようにも思いますけれど。

とりあえずは、ラズロさんに会ってきます。その後、かな。

＞ライラからのメッセージ

＞別所にて

その後、トーコは大きく手を振りながら別れを告げ、繁華街の方へと向かっていった。

（相手の瞳から若干警戒や不安が薄れたのにほっとした表情を見せる）

（丁寧にお辞儀をされて何だか少し困ったように）

（怖くないのか、という問いには少しだけ考える様子を見せた後で）

チーズケーキに目を移す。