〜　日曜チキレ劇場　〜
【　けっこんしてよ！ギュス子さん　】

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☆登場人物紹介☆

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【　第１５話　『　森の中　』　】




扉を開けたら、そこには別世界が広がっていました。

ここは、冥土喫茶 『有楽飯庵』（うらめしあん）。異次元の扉で何処からでも行ける、憩いの妖怪メイド喫茶店です。
料理自慢のオーナーと、かわいい２人のメイドさんがいつでもお客様をお待ちしております。


さて、前回までのあらすじ。

メイド喫茶に神様がご来店したり、新人アルバイトさんが大活躍したりと色々あったうらめしあん御一行。
昨晩のグダグダなコンカツ会議を経て、今はなぜか森の中にありました。

のっけから険悪な、いつも通りと言えばいつも通りの光景が繰り広げられています。

森にやってきた理由。それは森の中に住むという美人エンブリオに出会うためでありました。
なんでもその美人エンブリオとは、緑色の美しい髪を持ち、優しげなブルーの瞳を湛えた麗しい森の精だそうです。

これまで様々なエンブリオたちと契約し、役に立つのかわからない様々な女子力を得て来たギュス子さんでしたが、
ここへきて急激に外見に関わる女子力を伸ばしたいと考えたのか、勝手にエンブリオ探しを提案しだしたのでした。

まあ当然そんな理由で出張許可がでるわけもなく、仕方なく表向きの理由として森の果物採取を掲げて出たわけであります。

ある程度は従業員の自主性を許しているうらめしあんですが、建前はきちんと立てておきましょうね、という話でありました。

エンブリオ探しはひとまず置いておいて、一行は森の中の採取にいそしみます。
ネクターの力によるものなのか、それともファンタジー世界によくある未開拓の森だからなのか、幸いに資源は大変豊富でした。

亜熱帯温帯に生育する主だったフルーツ類は、素人目でも簡単に見つけることができましたし、
野草類については、冒険者知識のあるハルさんが大抵のハーブを見分けることが出来たため、比較的容易に採取が進みました。

ハルさん、ここへきてもイケメン度を全力で発揮です。こんなに頼りになったら女子がほっとかないのも無理ありません。

ほどなくして用意してきた籠はすべて一杯になり、テンチョーが求める素材はほぼ完璧に揃えることが出来ました。

素材が揃ったのでさっさと帰ろうと思う２人を全力で阻止せんと立ちはだかるギュス子さん。対抗する相手が違います。

どうしてそこまで森の精に執着するんでしょうか。親の仇でもないでしょうに・・・。

今回はチャンスがなかったと説得する２人。しかしどうしてもエンブリオに会いたいギュス子さんは諦めきれず、

ついには周囲の木々への八つ当たりを開始しました。




どかーん　


どかーん


うおおおおおお




無駄に強化されたギュス子さんの女子力パワーによって破壊されていく自然環境。

自然保護団体が見たら血の涙を流しそうな一方的な破壊が繰り返されました。


そして・・・。

ついに現れたのです。一方的な森林破壊を行う侵略者への裁きの使者が。

神々しいまでの自然の美しさをその身にまとったその姿は、まさに伝説に謳われる森の精、ドライアドその人でありました。



侵略者と守護者。果たして森の戦いを制するのはどちらなのでしょうか。

結末はこの後の通常戦にてお楽しみください。

つづく。


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【君は小宇宙(コスモ)を感じるか】

【グチったらお腹も減る】

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