■エクソシストの断片記録XV

・聖遺物の子の戦闘は思った以上の成果が出た。
　流石にダメージ面ではかなり自分達には劣るが攻撃も当てることも出来た。
　今回に関しては流石に申し分はない。
　回復量や回数こそ自分達よりは低いが工夫次第では大いに役に立つ。
　特に回数を必要としてる場合には言うまでもない。
　精神力の回復力も低いながらこの程度あれば長期戦には十分な数値だろう。
　
・自分の力の方では神聖術系の絡み手を使えるようになった。
　フェアリーの術を元にユニコーンが手伝ってくれたがどの程度の代物なのだろうか。
　試してみなければわからないがこれで少しは前衛の負担を消せれば嬉しい事だ。
　絡み手だからと言って小細工ばかりも問題だろう。
　いつまでもこの数値で満足できる相手とは限らない。
　…いや、フェアリーのはコストが少なく大いに助かっているのは事実だが。

・後、精神力の回復の術はかなり助かった。
　神聖術を使った際に精神力を少し得るギミックはあるが追いつかない事も多い。
　一度それに集中しなければいけない欠点もある。
　だが自分が殴るよりは術式の準備のが結果的に重要なことが多いだろう。
　特に他者の生命線を持っている自分の場合は。

・一揆の方はバジリスクとリンゴ２体と戦闘。
　とりあえず動くリンゴとはどんな仕組みなのだろうか。
　そしてアレから得たりんごを切った物は凄いと尊敬する。
　戦闘に関しては問題なく勝利。
　バジリスクは硬かったが貯めた神聖術で１度で打ち抜けた。
　だが、同行者が少し動きがおかしかった気がする。
　風邪かなにかで体調が悪かったのだろうか？


・次はバジリスクと雪の精霊と熊が立ちはだかっているらしい。
　…熊はエンブリオ欄に入れたら聖遺物の子は喜びそうだ。

すごい微妙なアドバイス。しかしドロップスは噛んで奥歯に入ると中々取りづらいのだ。
この気持ちは経験者にしかわかるまい、とエミリーは内心独りごちる。脱線した話を戻しつつ、

とても納得したような、非常に心配になる効果音。

手に持つタブレットをフリックして映像を映し出すと、あなたの目の前に差し出した。そこには

何やらすごく逞しい女性がたくさんの人とブートキャンプしていた。
他にも、可愛らしいねこみみの女の子が大量のファンに囲まれてマイク片手に歌っていたりする映像なんかも流れている。

信徒の人に土下座必至の解釈である。
いや、アイドルに関しては信者という表現もあるので100%間違いではないのかもしれないが。

空きペットボトルの単価としては悪くない値段であろう。
そしてトドメにオマケ商法である。少年の方に小さくウィンクして見せた。