〜　日曜チキレ劇場　〜
【　けっこんしてよ！ギュス子さん　】

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☆登場人物紹介☆

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【　第８話　『　たたかえ！メイドさん！　』　】




扉を開けたら、そこには別世界が広がっていました。

ここは、冥土喫茶 『有楽飯庵』（うらめしあん）。異次元の扉で何処からでも行ける、憩いの妖怪メイド喫茶店です。
料理自慢のオーナーと、かわいい２人のメイドさんがいつでもお客様をお待ちしております。


さて、前回までのあらすじ。

サマバケイベントも無事に？終了し、お店の営業も一揆の進行も平常運転に戻ったようです。
相変わらず客入りはそれほどでもない様子でしたが、一揆の方も同様にまったり進行だったので、
店内の様子は相変わらずゆるーい雰囲気が漂っていました。

さて。そんないつものうらめしあん。今日のメイドさんたちの話題はというと。

どうやら一揆での戦闘の話だったようです。

この世界の一揆というのは、既に皆さんがご存じの通り横暴を働く王様を打倒する為に王城を目指す、という内容ですが
具体的に言うと王城に繋がっているいくつものルートを突き進んで、最終的に城内中枢を目指すというもので、
当然、その道中に現れる様々な障害を実力行使で排除していかなければならないわけです。

一揆とは要するに内戦状態にあるわけですから、攻める方も守る方もそりゃあもう命がけの血みどろの殺し合いになるはずで、
そんな殺し合いの中に、ただの喫茶店従業員が首を突っ込んだらどうなるかなど、考えるまでもないわけですが、

実際にふたを開けてみると、今のところ全戦全勝。苦戦した雰囲気も見られません。
これには猫ちゃんもちょっと不思議に感じるところがあったようでした。

不思議なのは。それはおおよそバトルとは無縁の生活を送ってきたはずのギュス子さんがなぜ戦えるか、ということでした。

ギュス子さんはただの播州皿屋敷の皿投げ妖怪です。厳密に言えば本人では無くてその妹です。
確かに日本の妖怪には、おとぎ話や伝承に残るような凶暴なエピソード通りの武闘派妖怪も存在しています。それなりに多いです。
が、そういう妖怪なわけでもない、人畜無害なギュス子さんに戦闘スキルなど持ちあわせているハズがありません。

いったいギュス子さんの身に何があったのか、答えは意外なところから出てきました。

そうなのです。実は命のやり取りをしていたと思われたバトルは、峰打ちとマッサージだったのです！

と猫ちゃんは思いましたが、それにツッコミを入れ始めると今度はチキレに間に合わないことが判明し、

後は流れでって空気を読んで認めることにしました。



一子相伝のマッサージ術により、今日もまたひとり屍の山がつみあがる・・・のかもしれませんが、それは別の話。



今日もメイド喫茶は穏やかで平和な空気が流れていったのでした。





つづく。


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