死の王を屠る。
或いは消滅させる、とするのが正しいか。

黒騎士戦からこちら、力は戻ってきている。
理力形成銃身での射撃も、これを使い出した頃の腕にはなってきただろうか。
・・・あの頃は、日ごとに練習場で撃ち込んでいた記憶がある。
あの小さな教官殿は、元気だろうか。
物腰からして、寿命とは多分無縁のような気もするのだが。


しかし、身体への負担は未だ大きい。
余程の注力を経なければ、火力は期待できない。
今の戦況で堂々と使うには、余りにも時間がかかり過ぎる。

次、何かを倒せば——何かが変わるだろうか。
今しばらく、奪う者となろう。
　

『楽天的で享楽主義で、でも鷹揚で自分の信念を強く持ってる人』。
それを聞いて、そんなに褒めないで欲しいな、とけらけら笑う。

ちょっと空想を広げ過ぎかな？　と少し照れ臭そうに笑った。

そういえば、と前置きして

　
　　　　　　にやりと笑い、右腕に魔術力場を纏わせ、腕甲を形成した。

　
　　　　　　髪を整え、腰に手を当てる。
　　　　　　理力により形成された装甲と、銃身を分解昇華した。

　
　　　　　　静かに笑って、右手に魔術力場を形成した。