「はぁ、びっくりした。クレーがほねになっちゃったのかとおもいました。」

転がった骨をよく見て見ると、少し前まで一緒にいた人間とは背丈も違うし別物であることは明白でした。よかったよかった。

「それにしても・・・どうしましょうかね。はぁ、喉が渇いた…」

そうだ、たしかあっちに川が流れていたはずです。
そっちに行ってみましょう。
踵を返して森の出口に向かうときに、ふっと先ほどの骨との戦闘場所を振り向きました。
たくさん力を使ったけど、今までとは違った強い爆発が起きたのを思い出して、胸の奥に帯びた熱に、不思議な力強さを感じました。

「…♪」


さあさあ、気を取り直して行きますよ！

-----------------------------


「また水浴び中を狙うか悪鬼の生まれ変わりがあぁッ！！」


もう帰っていいですかね。

目を輝かせながらコルリの動作を見る。
その流れから差し出された赤い花束を見て感嘆の声を上げた。

そう言って嬉しそうに花束を受け取った。

今度は親指をぐぐっ、と動かすと、人形についた腕のような部品が、すうっと地を掠め———
そのまま少女の前に差し出された。そこには、今しがた摘み取った野花が掴まれている。

ふむふむと頷きながら、コルリの話に耳を傾ける。

コルリに指摘され、己の頭頂付近を軽く撫でてみせる。

めっちゃ曖昧な言い方する。

問い詰めるというより単純な興味本位だが、
篭もる感情が一貫して薄いためにやや圧迫的に映るかもしれない。