ENo.49 Nicolas=Connick

この日記は、以下の方をお借りして書いています。

ENo.326 刹那ナギサ
（刹那涼
（刹那リヅキ
（デオーク=S=レーテル

ニコ（ニキ）「今日の依頼は………山猫さんを退治するの？」

ほっぺ「猫？山猫？」

ナギサ「そうみたいだねっ、こんな山にも猫がいるなんて、知らなかったなぁ」

ニコ（ニキ）「猫……可愛い子だといいね」

ナギサ「可愛くなきゃ猫だなんて認めないっ、絶対可愛いに決まってるよ！
でも、可愛すぎると、退治なんて出来なくなっちゃいそうね」

ニコ（ニキ）「そうだね……退治しなきゃいけないのは困ったなぁ」

オルゼの街周辺に広がる山岳地帯、次の依頼に向けて、その中を南東に向けて進むことになった。

野盗退治の時と同じように、3組に分かれて山猫を探すことになり、
私とほっぺちゃんはナギサちゃん達の家族4人と一緒に行くことになった。

リヅキ「姉さん、あんまりはしゃいでると痛い目にあっても知らないよ……？」

デオーク「ただの山猫だったら、気楽に探せばいいんだがなぁ
巨大な山猫が大暴れしてるって話みたいだからな……
あんまり気を抜いて、怪我とかするんじゃないぞ？」

ナギサ「はーい」

ニコ（ニキ）「はーい」

ほっぺ「はーい」

涼「さて、それじゃあ、早いところ見つけて退治してしまわないといけないわね　　　
山で暴れているうちはまだいいけれど、街に近付けば被害も大きくなるでしょうし」

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ニコ（ニキ）「……………………」

ナギサ「……………………」

ニコ（ニキ）「山猫……いないねぇ」

ナギサ「見つからないね、巨大って聞いたから、すぐ見つかると思ったのに」

ほっぺ「山猫ー、どこー？」

ナギサ「………リーヅーキーっ」

リヅキ「…………何？」

ナギサ「飽きた」

リヅキ「……………」

ナギサ「山猫はいないし、ずっと同じような山道だし、荷物は多いし、飽きたーっ」

ほっぺ「飽きた？ナギサ、飽きた？」

リヅキ「これだから姉さんは……ほら、ニキを見習って――

ニキ「えっ？」　　　　　　　　　　　　　　　　　　
（既に座り込んでおり、慌てて立ち上がる）

リヅキ「…………」

ニコ（ニキ）「そ、そうだよまさかもう飽きたとかそんな、ねっ？」

ナギサ「飽きてないのー？ほんとにー？」

ニコ（ニキ）「……ごめんなさい、実は飽きてきたかも」

ナギサ「ほらー！これだけ見つからなかったら誰でも飽きるんだってー！」

リヅキ「仕方ないな……じゃあ、みんなの荷物、ここにまとめておくから、二人で見張りしててくれる？」

ナギサ「えっ、いいの？」

リヅキ「見つけるのは三人でやるから、その代わり、見つけた後はちゃんと仕事してね？」

ナギサ「任されたっ！猫の一匹や二匹や三匹くらい、簡単に退治してあげるっ」

リヅキ「それじゃあ、ニキとほっぺも、荷物と姉さんをよろしくね」

ニコ（ニキ）「はーいっ、見つけたらよんでねっ！」

ほっぺ「退治！退治する！」

こうして、デオークさんと涼さん、リヅキくんに山猫探しを任せて、ナギサちゃんと荷物番をすることになった。

ナギサ「やったー、休憩休憩っ」

ニコ（ニキ）「任せちゃって大丈夫だったかな……？」

ナギサ「ん？リヅキだけだと不安だけど、ぱぱとままもいれば大丈夫大丈夫っ」

ほっぺ「大丈夫？山猫、見つかる？」

ナギサ「見つかる見つかる、大丈夫っ」

ニコ（ニキ）「山猫………猫かぁ………」

ナギサ「ん？猫がどうかしたの…？」

ニコ（ニキ）「……んー、私ね、たぶんニコくんと同じように、旅をしてたの　　　　　　　　
それで、一緒に旅をしてる子がいるんだけどね、その子がもこもこっていう猫なんだ」

ほっぺ「もこ？もこもこ？」

ナギサ「ニコとほっぺちゃんみたいな感じなのかな？
いいなー、猫と毎日一緒なんて、いいなーっ」

ニコ（ニキ）「毛が長くてもふもふしてて、すっごく可愛いのよっ」

ほっぺ「もふもふ！もふもふ猫！」

ニコ（ニキ）「もこ、今どうなってるんだろうなぁ……　　　　　
最初は夢かと思ったけど、なんだかそうじゃないみたいだし、心配だな……」

ナギサ「ニキちゃんは、セルフォリーフじゃないところを旅してたはず、なんだっけ？」

ニコ（ニキ）「うん……、偶然辿り着いた世界が、荒れてて何も無い世界でね
木も草も元気が無いし、街もこの世界みたいに賑わってないし……
人も少ないし、なんだか怖い人が多かった気がするの」

ナギサ「なんだか怖そうな世界だね……」

ニコ（ニキ）「そこでマンモスに襲われて、気絶しちゃって……目が覚めたら……こうなってたの
私がこうやってここにいるってことは、ニコくんは逆に……って事もあるのかなぁ
そうだったら、少しは安心出来るんだけど……」

ナギサ「ニコ、魔法は得意だったけど、身体動かすのは苦手そうだったからなぁ……　　　
ニキが元々魔法を使えなかったけど、今は使えてるってことは……ちょっと不安だね」

ニコ（ニキ）「そっかぁ……うーん、元に戻る方法も、探さないといけないんだろうけど、
それ以外にもまず様子を見たり、連絡を取ったりする方法も探さないと、なのかなー」

ナギサ「違う世界と、連絡かぁ……、あれ？そういえば最近ままがね、不思議な機械を使ってるの
世界間通信…っていうんだったかな？昔のお友達が違う世界にいて、お話ししてるみたいなの」

ニコ（ニキ）「世界間通信……？」

ほっぺ「ニコ、連絡出来る？」

ニコ（ニキ）「違う世界のお友達とお話し出来るってことは、もしかしたら私のいた世界にも繋がるかも？」

ナギサ「かもしれないねっ、この依頼が終わったら、ままに聞いてみる！」

ニコ（ニキ）「うん、私も一緒に聞きたいなっ」

ほっぺ「ニコ、ニコ！」

もしかしたら、そこから元に戻る方法にも繋がるかもしれない。
あっちの世界に帰るのは嫌だけど、ニコくんに代わって貰っているとしたら、それはよくない、と思う。

うまくいけば、いいんだけどな。

涼「あら？もしかして、私のことよんだかしら？」

ナギサ「ままっ、あれ？いつの間に戻ってきたのっ？」

涼「ちょうど今戻ったところよ、山猫を……って言っていいのかしらね、あれ……
とりあえず、それらしい子を見つけたから、二人をよびに来たの」

ほっぺ「あれ？山猫？山猫違う？」

涼「ふふふ、まあ、見れば分かると思うわ、今はデオークとリヅキが見張ってくれているから
早いところ合流して退治してしまいましょうか」

ナギサ「はーいっ、リヅキが頑張って探してくれた分、私がさくっと退治してあげるのっ！」

ニコ（ニキ）「わ、私も私もっ！」

ナギサ「それとね、退治が終わったら、ニキと二人でままに聞きたい事があるの、いいかなっ？」

涼「あら、何かしらね……もちろん、私に答えられることなら、何でも聞いていいわよ？」

ナギサ「ほんとっ？よーし、頑張ろうね、ニキ！」

ニコ（ニキ）「うんっ、魔法でのサポートは任せてっ」

ほっぺ「ほっぺちゃん！ほっぺちゃんも魔法！サポート！」