ユリア(827)の日記とリンクしているかもしれませんよ！間に合ってたら！！

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—————【職人】。
ドールとユリアとの会話で度々登場する人物の存在。
私が把握している情報は、異世界の魔道具職人であることとユリアの関係者であること。

人形は少し考える素振りをした後、
【職人】を表す言葉として一言、『物好き』だな……とつぶやいた。

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若き魔道具職人の男、【職人】。
【職人】はユリアの父の旧友であり、それゆえに【職人】は少年だったユリアの相手を何度かしたことがある。
家のしがらみから自ら一人になろうとし、迷いを見せる少年に何気ない言葉をかけたり……
ただ【職人】自身もユリアとは別世界の人間ゆえにそれ以降は特に関わりを見せなかった。

ある日、かつて少年だった青年ユリアがメルンテーゼという世界で起こった一揆に精鋭として遠征すると聞かされる。
魔導師の名家の生まれでありながら剣を志す彼、騎士となる一歩手前で彼に訪れた一つの試練。
【職人】は、ユリアを何らかの形で支援しようと考えつく。
そうして作られたのが仮面をつけたかの人形。



【職人】は普段から仮面をつけた一体の不思議生物を連れていた。
旅立つ前のユリアを見送る際、その生物のつける仮面を指さし言い放った。


『この仮面、よく覚えておけよ。』


人形がつけている仮面は、【職人】が連れていた不思議生物がつけている仮面によく似ている。

【職人】はユリアを支援する上で名を名乗らない代わりに、この仮面を自身の目印としたのである。
なぜ名乗らないのかは、あくまで自分は一揆の支援者であり裏方であるということかららしい。
名を売る気がないところからも物好きさが覗える。

現在は、【職人】自身は異世界にいたまま人形を介してメルンテーゼとコンタクトをとっている。
ユリアから剣の無茶な注文までもらって、忙しいようである。

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その時、人形の持つ旅行鞄がガタっと音を鳴らす。

そう言って人形は旅行鞄をおもむろに開く。
中には、金ぴかの四角い箱から一本棒がとびだしたような物とメモが添えられている。

人形はまずメモを手に取り、その内容を読み上げる。

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To be continued...

　　　わっさぁ、と五色の触手達がアニマの元へ殺到する

　　　そしてアニマを囲うようにして小躍りをする触手達

　　　どうやら喜んでいるようだ

まだ少し不安が残るように、ユリアは溜め息をつく。
【彼】ならきっと、悪いようにはしないはずだ。
父の旧友であり、幼い頃に面倒を見てくれたあの彼なのだから。

アニマはちょんちょんと何かを指し示している。