俺様は猫又だった黒猫である。
名前も無かった。今も無い。
いい加減墓石の周りでうろうろするのも飽きてきた。ニャーン。

葛築は無事といえるか怪しいが、少なくとも躰は確保した。
騒動の中心たる和葛姫は真っ当な自我は消え失せ、もはや単なるペット状態であり。『和葛姫』としての危険は皆無だろう。…憑代の凍結竜としての危険は膨大だが。
和葛姫が奏撫から奪った人間の魄は、そのまま葛築の中に残されていると思いたい。
詳しく調べるのは戻ってから、もとい異臭の塊の葛築を洗わせてからにする予定だ。

で、郷へ戻るついでに
土地神殿の元にも寄り、預けている奏撫も連れ帰ろうと考えていたら
当主から連絡が来た。

戻る前に、もう一つ任務をこなしてけと。




………これは、任務なのか？


断りの返信を打っていたら、追伸も届く。
『手伝ってくれた人に無礼を働くような子に育てた覚えはありません。』







………っち。
受諾の返事を出す。

ちなみに、伯父貴に世話にはなったが、直接育ててもらった覚えは無い。



『もう一つの任務』は、魅月(447)さんの39日目日記をご参照ください

在る意味最悪である。

>>猫のお墓

はい、とキョンさんにお味噌汁のお椀を差し出す。
その後、はたと何かに気が付いた。

カモさんからお代わりを貰いつつ、プリムスがレーンに的確な突込みを入れる。

※言いません。

※プリムスは適当なことを言っています。

クロさんの魂の叫びも空しく、否定せずどことなく自身に満ち溢れるねこさんの様子に肯定と受け取ってしまいます。

そんな無茶振りをしてみたり。この誤解は収拾がつかないかもしれません‥‥。

　　　△　　土　▲
　　（　㊤　皿　㊤）　　がしゃーん
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　／│　　塊　　│＼　　　　　　　　　がしゃーん
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