ここは食べるものに困りませんねぇ。

それに、思ったより強くなかったですね！
/n0/

なるほど、私も昔は絵本をよく読んでいました。
でも案外、不思議な事は起きるものですよ。

マコトさんの世界にも、実は昔に居たのかもしれません。

…………。

兵士の方じゃなくて魔物と話するんだ。

合流が遅れてすまない、皆。
……元の世界の友人と、再会したものだったから。

でもやっぱり、いくら仲間がいるって言っても……
冬花ちゃんのこと、心配じゃない？　ここって、出るって聞くし。
４人組の、『人狩り』……。

……ああ、そうだな。
皆、すまない。ちょっと気になることがある。
キリがよくなったところで、もう少し奥へ進んでみたいんだ。

いいだろう……貴様の命に従おう……我が主よ……

驚くな……我が名は……ザントマン……。
貴様に倒されたことで……契約は……果たされた……。

俺の知っているザントマンと違うが。

なるほど……己が右目に課された宿命を未だ知らぬと言うか……それもまたよし……。
それが貴様の歩む生だと言うのなら……。

…………何を言っているんだ。

我が主……ヒイラギマコト……今後とも宜しく……。

この契約の仕方は何かまずい気がする。

うん
だから、気付かないうちにマナー違反になるようなことしていないか、心配になっちゃう

私の？

えっと、クヴェレネヒテ……そう、クヴェレネヒテっていうんだけど、星が動かないの。

私にとっては、季節で星空が変わることの方が驚きだけど。

決して夢を見ない賢者の都に伝わる鋼は求むる人に災厄をもたらす。老人たちの記憶は箱の中、富を持たぬ騎士団は教えを巡らし、神との邂逅の記憶を残す……と。
ほら！　どうです？　元通りつるぴかの出来立てですよ！

天使の松明は死を照らす。奉る二つの光、金剛石に染み入り、炬火に引力を与える。
あ、じゃあえーと、短い方で。コレちゃんって呼ぶことにしました。
ところでそうですねえ。私が言うのもなんですけど、コレちゃんの格好は私の世界で魔法使いやっていけるくらいには奇抜かなって感じです。あと、私が思うにその格好はおなか冷えると思うんです。
いけませんよ？　おなか冷やすとおなか壊れますからね。

「！」

『つまり貴公は！不佞が的に見えたと、そう申し立てるわけであるな！』

『だがここに断固として宣言させていただこう！』

『案山子は田畑を守るものであって！断じて的では無いと！！』

『（#`・Ω・´）』

「……」

『裁縫道具に関しては感謝するが、これで許されたとは努々思わないことである！』

「！！！」

『不佞、ここに、ただただ自らの力のなさを痛感する』

『よもやこの拳が、裁縫道具を扱えないとは思いもよらなかった』

『（´・Ω・`）』

弓を使うんだから、狩人か弓兵かなと思ったんだけど…。
別にそういう職業ってワケでも無いのか

確かにお金を稼ぐ機会はちょいちょいあるわね。
もしかして、お金を稼ぐために一揆に参加したのかしら？

…って、レストラン？

それなら十分職業じゃない。
オーナーって事？

…うーん、世間知らずっぽく見えたけど…。
結構、やり手だったりするのかしら？
人は見た目によらないわねえ…

え、魔王？

うーん……そうねえ。
他のところの魔王は知らないから、私のしてる事を話す事になるんだけど

魔物達の様子を見に行ったり、
問題があればそれを解決したり、
後は有事の際には魔物達を率いて戦う…かな

私の世界では魔王は独裁者だし、
書類を書く事も無いから結構自由なのよね

たまに会いに来る連中もいるから、
なるべくお城に戻るようにはしているけど

ああ、それじゃあ宜しくな、ユパ。

そう、魂だけ！

……うん？
ああ、そうだな。確かに俺の力はエンブリオによるものじゃあない。
——この右目は、この世界でいうところのシルフのようなものなんだ。

その名を、《カゼヨミ》。

この世界に迷い込んだせいなのかは知らないが、本来の力を失っていてね。
どうやらエンブリオと契約することで、少しずつ力を取り戻せるみたいなんだ。

そういう意味では、本質的にはユパと俺はそう変わらない、と思う。

……やっぱり、変かな。

私のエンブリオとマコトさんのエンブリオ
何か違う……。

ってあれ？

どうしたんですか、メィレーさん……？

普通の野生動物などでは研究しがいがないからな…

私を？殺す？

ふふ、いい度胸ね——————

気に入ったわ。お前を殺すのは最後にしてあげる。

気をつけろ……こいつら、かなり強いぞ……。

だが、邪魔をするならその強さだって超えてみせよう！
　　　　　 　　エキスパンド・アンド・エミット　
『カゼヨミ』、展開——放出開始ッ！！

カルシウム、足りてるぅ？？

お、珍しいのが来たなぁ！！

ヤんのかくるァ・・・・・

いよぉ。・・・おいちゃん暇なんけど相手してくんね？

えへー

さて、魔力を取り出せそうなのはいるかな

やれやれ、何処に行っても厄介ごとは尽きないな。

さて、何か面白いものはあるかな?

さっさと先へ進むわ！

このまま先へ進むぞ！

何かな何かな

これは何かの材料になるかもしれないな…

これは……

使えるものだといいわね？

（ピコン！）お兄、アイテム発見だよ！

お前、そんな機能があったのか……。

あれ、あなた方はこの前練習試合で……

仲間ってこの方たちだったんですね。
よか……

あれ、どうしたんですか？

こんな森の中で人に会うとはな。
このあたりの者か、国王の手の者か、我々の同輩か、はたまた野盗の類か…

まあ、少なくともマコトにとっては敵のようだから、我々にとっても敵ということになるのだろうな。

———っ

——お前、

冬花……何故、お前が奴と共にいる……？

——すぐに、終わらせる……力を貸してくれ、皆。
　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　エキスパンド・アンド・エミット　
いくぞッ！　『カゼヨミ』、展開——放出開始ッ！！

……不味い、かね。

……話が通じる奴がいりゃいいけど。

……ああ、そう言えば、この辺りは『人狩り』が出るんだったっけ。

……ねぇ、『カゼヨミ』？

まさか、『人狩り』っていうのは、君の事じゃあないよね？

……ねぇ？　今日は、いい天気だね？

まぁ、偶然ですね。お知り合いだったなん、て……？

…人狩り、ですか？

いずれにせよ、このままでは話し合いは難しそうでしょうか。

──ッ　！？

……先輩。ソルト。…違う。彼は…、…私は、

『何か』は、する。ここで何もしないのはきっと、……正解じゃない。