（前回練習試合参照）
マコトさんから事情を聞いて、一番の原因は勘違いだったと分かりました。
彼らも人狩りではなく、森でをただ歩いていただけのようでした。
仲間を傷つけさせないためとはいえ、少しやりすぎたかな？

マコトさん、まだ落ち込んでいるみたい。
だからメィレーさんと相談して、皆さんを花火に誘いました。
皆に花火を手渡して、メィレーさんに火を付けて貰いました。

火で遊ぶなんて、あまりした事がなかったけど。
「綺麗だなー」
と私はつぶやいて、目の前で光って弾けて不規則に動く花火をじっと見つめていました。
すると、
「この花火すぐ落っこちちゃうのよねえ……じっとしてないと……」
急に隣でメィレーさんがこんなことを言うので、えっと驚いて動いてしまいました。
「………あっ落ちた」
実況されてしまいました……。

私が落ちてしまった花火の紐をもってしょんぼりしていると
「んもー…………、仕方ないわね」
ともう一つ、火をつけてくれました。
優しいです。さすがいつも敵を燃やしてるだけあります。

「マコトさんもやりましょうよ」
私が誘います。
「……俺は、いいよ」
マコトさんは断ります。

「マコト、あんたもやりなさいってほら」
見かねたメィレーさんが、マコトさんに花火を手渡して、少し強引に火を付けました。
私とメィレーさんは三つ目に。ゲオルギウスさんは少し休憩だそうです。

マコトさんはまだ浮かない顔をしているけど、きっと皆が楽しんでいれば元気が戻るはずだよね。
皆も楽しんでいれば、元気になるよね。



……綺麗だなあ。
あの人の放つ矢も、こういう感じに光るのかな。
お姉ちゃんが使う魔術も、こういう風に綺麗だったのかな。
綺麗だと良いなあ。


※イラストは友人より、PTMお借りしました！

猫に限れば優先度は低い。鼠に食料を漁られるやもしれないが、そこは人の知恵があるので十分に対応だってできる。

柔らかな肢体と、前足にあるぷにぷにの黒い肉球でユパックの腕にぺちりと当てようと。嫌がる素振りではなく、じゃれてる風な。ぽんぽん。

イライラを抑えようとしたのか、瞳を閉じて息を吐く。
再び目を開けた時には、激情はいくらか収まって。

遠く、馳せるような声だった。

ぷ。
でなく、純粋に意味をはかりかねている様子である。