〜　日曜チキレ劇場　〜
【　けっこんしてよ！ギュス子さん　】

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☆登場人物紹介☆

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【　第２１話　『　ヤンデレラミアに、ご用心！　』　】




扉を開けたら、そこには別世界が広がっていました。

ここは、冥土喫茶 『有楽飯庵』（うらめしあん）。異次元の扉で何処からでも行ける、憩いの妖怪メイド喫茶店です。
料理自慢のオーナーと、かわいい２人のメイドさんがいつでもお客様をお待ちしております。


さて、前回までのあらすじ。

闇の商人キーンさんに連れられてワイトの巣窟に迷い込んだギュス子さん。
あわやバイオハザード的ゲームオーバーを迎えそうになったものの、突如現れたニチアサヒロイン
『ラグナルキュリア』のひとりである、ラグナルアクセリナさんに救われたのでありました。

元々妖怪のギュス子さんがなぜ闇の勢力に含まれていないのかという疑問はおいといて、
ひとまずこの場は言われたとおりにした方が良さそうです。

そう思ってそそくさとこの場を去ろうとしたギュス子さんでしたが・・・
不用意なフラグ発言がまたしても災いしてしまいました。

なんと視線の先、大廊下の向こうで何やら絡まれている男性を見つけてしまったのです。

遠目からですが、どうやらイケメンらしいお兄さんがちょっと病んでるっぽい魔物に絡まれているのがわかります。

今はまだ囲まれているだけのようですが、このまま放っておいたら危ないのは一目瞭然です。

人々のピンチとあらば駆けつけずにはいられないのがニチアサヒロイン。
軽やかに飛び上がると、颯爽とワイトの群れに飛び込んで行きます。

そして素早くワイトたちからお兄さんを助け出すと、ポーズを決めたアクセリナさん。
この王道展開になれば、視聴者も大安心です。

対するラミアさんもこれまた王道的に明らかな敵意の視線をアクセリナさんに向けました。

ラミアさんの呼びかけに応じてわらわらと集まりだすワイトたち・・・。
しかしこの展開も良い子のみんなにはお馴染みの光景。安心して見ていられるというものです。

と、思っていたのもつかの間・・・。

そうなのです。変身ヒロインであるラグナルアクセリナさんにも、御多分にもれずやはり活動限界があったのです。

次々と現れるワイト軍団を蹴散らしながらも、次第に消耗していくアクセリナさん。

このままではいずれやられてしまうのも時間の問題です。

どんな時でも諦めないのがニチアサヒロイン。しかし多勢に無勢のこの状況はまさに絶体絶命と言えました。

その時です。

ギュス子さんの傍らでバトルを見守る妖精ラタプニルが語りかけてきました。

ラタプニルさんが手渡した魔法のアイテムをかざすと、ギュス子さんはポーズを決めました。

勢いのままに光に包まれるギュス子さん。

数十秒の（現実世界では大体0.1秒くらいの）変身シーンを経て、そこにいたのは紛れもない光の戦士でした。

追い詰められつつあるアクセリナさん。闘志の炎は消えていませんが、かなり苦しい状況です。

でもそんな時、ピンチだからこそ現れるのがニチアサタイム。

そう。登場するのは今を置いて他にありません。

♪テーマBGM　「熱情の律動」　作曲イトケン神

普段のギュス子さんとは思えない軽快なジャンプでアクセリナさんの前に降り立つと、庇うように立ちはだかりました。

本人も何気にノリノリです。中身がアラサー妖怪だとはとても思えないようなニチアサ少女っぷりです。

バトルはまさにクライマックス！！

ニチアサタイムのラスト１０分、怒濤の展開が今まさに始まろうとしていました。



つづく。


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【ナレーション】　日曜朝に出会える君だけのヒロイン！！

目の前で堂々と繰り広げられる二人の会話を聞きながら、

（エクソシストは過去を思い出してか遠い目をしている！）

──ラグナルアクセリナは、光の中に消えていった。

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((ぱたぱたと飛んでエアルの尻尾の方に移動した)