無事にパーティの皆を地価牢へと呼ぶ事ができました。

でも……ここはあまり好きではありません。

太陽の光は無く、天井に吊らされたランプから洩れる僅かな光。
張り巡らされた格子は陰鬱さを助長して、何よりその閉塞感は———

ふるふると首を振る。
この場所の雰囲気に飲み込まれてはいけない。

だって、

なら、それなら私のする事は一つだ。

———進むだけ。

今は、ただそれだけで良い。

そうして地下牢を進んでいくと人影が見えた。
リヤサを着込んだ青年だ。
でも、その存在感はどこか薄くて……いや、幽かで、と言う方が正確だろうか。

ラズロと名乗ったその男はやはり体制側なのだろう。
私達を討伐しろという命令を受けているらしい。
何時の間にやらその傍には“死に損ない”共が並んでいる。

聖職者であろうとも、死に損ないであろうとも。
立ち塞がると言うのなら、この槍を以って押し通るだけ。
だって、私は“反逆の徒”なんだから。

だから私は槍を強く握り締め、吶喊する。

（その物体はさらに深々と座り込んで）

レクシーダの様子を見てルプスは少しばかり困った表情を浮かべる。

と、レクシーダの言葉を聞いて、微妙な顔になった。

更にその先のレクシーダの言葉を聞いてルプスは暫く言葉を無くした。

考えを巡らせ言葉を選ぶ。

ルプスは笑いながら言葉を続けた。

そう言ってルプスはレクシーダに右手を差し出した。