（ビクッ）

（脱出）

「"評価"を操作するならその別口の事も考慮してやれってこったな。
しかし"評価"に極端な差が無い限り多少操作したぐらいじゃまだぶつかる可能性は残るみてぇだしなあ。
…まぁ、兄さんの言うしょっぼい川浚いし続けてたって当たるモンは当たるようだが…」

「先日の時点で下は"評価"値500代中盤、上は900オーバーまでいやがる。
500だぜ500。終始単独行動で安牌引き続けた上にポカミス連発した俺ですら600代中盤だ。
…そこに旨味を見出した輩もいるってわけで、結局どの立ち位置にもハイエナは居るって事だな。
そいつらが翌日どこに巣を張るかだって分かりゃしねぇんだ、遭遇率を下げる努力をするに越した事は無いが
狙って避けろって方が無理な話だろこりゃ」

「しっかしまぁ…中々言うねえ兄さんも。
一揆参加者は兄さんみたいなやる気満々マンばかりじゃねぇんだぜ？
各自が各々のやり方で一揆に貢献しようとしている事ぐらい知ってんだろ。
それとも…そんな底辺連中は参加者の数の内に入れちゃいねぇか？」

「…闘技か…。基本単独行動の俺にとっちゃ複数対複数の模擬戦闘は新鮮だな。
一揆自体にゃ殆ど影響を及ぼさないが何事も経験だ、読み合いの練習ぐらいはするつもりだ。
…正直なところ俺ぁコネ作りに参加したようなもんなんだが、兄さんはここでも『勝ちに行く』のかい？」

キラーウルフが何かを咥えてきた。