《十七通目の手紙》


今日、住処の前にあった木陰を一人歩いていると、飢えで死んだ蜘蛛の骸を、枯れた樹の下に見つけました。

こちらではもう冬も深く、冷たい風は、まるで身体を削るように肌に染みこんできます。





わたしの棲家にも、ちいさな蜘蛛がいます。

暖かい部屋にいるおかげか、この蜘蛛は今も元気に部屋の床や壁を這っています。


エンブリオの力の影響なのか、いまだその生命に陰りは見えません。

それはわたしには喜ばしいことですが、この蜘蛛にとってどうかというと、言葉に窮します。



生命の輪から外れているのがエンブリオの力の影響ならば、その源であるわたしの傍からはぐれてしまえば、

この子は冬の冷気に晒されて、長い時をおかぬうちに死んでしまうでしょう。


わたしは、蜘蛛を傍におくことで、その生命を自分のものとしてしまったのです。

それは神がおこなうような、身勝手なおこないなのではないでしょうか？


そんなことを、思ってしまうのです。



もっとも、蜘蛛はそんなことを考えたりもしていないでしょうけれど。



最近、部屋に棲むカレー妖精が、この蜘蛛にカレーを食べさせようと、虎視眈々と狙っているようです。

いずれ本当にカレーで生きる全く新しい蜘蛛になってしまうのではないかと思うと、それはそれで恐ろしいことだと思います。



・・・あまりむずかしく考えても、よいことはないのではないかと、少し肩の力を抜くようになった、この頃なのでした。

ぺこりと挨拶をして。

ふぅ、と疲れたように溜息を吐く。

そう言って頭を撫でるのであった。

どうやらミオにとって、嫌いじゃないとは、とても好きなことのようです。

お父様と呟くように囁いた彼女は、いつもと変わらない無表情でしたが、
その雰囲気や声色は、どこかとても寂しげなものなのでした。

小さな声で言っても無駄なのに聞こえているのに学習しないちな

あんまり毒炎は使いたくないんだけどっと抹茶色と納戸色の混ざったような炎をぼっと人差し指の上に出す
変に甘ったるい匂いが少し漂ってくる

そろそろ倒れてしまいそうなので第二塔建設開始。
とおもったらでかい黄色のボールを剥いている。はっさくだ！

バナナカレーはさすがに・・・
ルーと同じ量入れたりしたらどういう反応をするのかはちょっと気になる。

コタツで部屋が埋まってしまっては・・・怠惰が増幅されてしまう！

そして、ハーブティーを受け取りそっと一口。
上手い具合にほわっと甘くて体がぽかぽかする

紅くて少しレモンの香りのするジュースがぐらいのコップに入れられ運ばれてくるのでした

その時！　エレネのお腹が小さく＼ぐう／と鳴った！

聞いたことのない料理名を聞き、興奮する。

これがカレー……未知の世界！

スプーンを片手に、いざカレーへと挑戦する！


パクッ……モグモグ……

がつがつとカレーを食べていきます。

理解してないようだ……

https://dl.dropboxusercontent.com/u/101639567/ikki/13120601.jpg

そしてアムルが真面目な顔で忠告したのに、真剣な面持ちで見つめ返し。

姿を現した蜘蛛に挨拶をする。
そしてすぐ隠れてしまったのには残念そうに。

-　さっと鞄に手を入れてから取り出すと両手にはかわいらしい包みと野営用のシンプルなティーポットのアンバランスなセットがあった。

-　ゆるゆると歌いながら鞄をガサゴソ漁っている。

メガネをクイっと押し上げて。

たんぽぽ荘から出てきたあなたたちを、一人の女性が呼び止めてきた。
見ると、手足が毛皮に覆われ二本の尻尾と猫の耳を生やした女のようだ。
彼女が差し出した紙……名刺には
『企業の世界・インディストラ
ディグリース・インダストリー/エミリー・ディグリース(17)』
などと書かれている。

要するに、この女商売人らしい。
あなたたちのカレーに価値を見ているようだ。

言うが早いか、魔女の腹部が膨らみ出す。
ぶちぶちと身体がちぎれる音と共に、魔女はどんどんと膨張していった。

先ほどの説明通りだ。
魔女の腹を突き破り、内部から何かごろりとした塊が出てくる。
下腹部は完全にはじけ飛び、背骨と薄皮だけで上半身と下半身がつながっているのが外からはっきりと見てとれた。

何かを話しかけようとしているが、声は出ない。
魔女が事切れるのも時間の問題に見えた。

恋をしてすぐ子作りに発展しそうなこの勢い…一体誰に似たのだろう…。

ノリノリである。

これで少しは偏った食事が解消されそうです、やったね！
羊羹とかきっと大好き！

つられて頭を下げる。

モノとアムルのやりとりに、ネビュラは少し顔をしかめる。

なんかしまらないのでした。