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探索78日目 基本行動の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「対集団メッセ」の宣言を確認しました。 「キャラクター」の宣言を確認しました。 「物質転送」の宣言を確認しました。 「効果消去」の宣言を確認しました。 |
Diary |
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水。水。水。 溢れ来る透明度の高い水の群れに飲み込まれる。押し寄せる勢いは強く、一瞬にして視界を奪われた。 脚をとられ首は倒され頭は奔流の中でぐるぐると回る。そうして腕は掴むものもなくもがく。 ごぼりと空気の泡が肺から搾り出されてしまうようだ。 大量の液体による圧力がリリの小さな体を玩ぶように転がし突き放していった。 どこへ行くのだろう。わたしは、どこから来て、どこへ。誰と。 ――キアロは、どこに。 ついさっき、大波が轟くその直前まで目の前にいた。あの銀色の大きな体が見えない。 息もできない苦しさに包まれながらもリリは必死で瞼を上げようとする。 水の力は大きかったが、それでも僅かに開いた目は、ただひたすらに彼の姿を探した。 透明さを撒き散らす青、底に沈む影の黒、上か下かも分からぬ光の白。 ぐるりぐるりと視界は回る。焦って、あの色が見えない。 あの色――銀。戦いでくすみ、過去に傷つき、心を落ち着かせるあの、銀が……微かに見えた。 手を伸ばした。何も考えずに手を伸ばした。 ただそれに触れたくて、このまま離れることに不安を覚えて、その色を渇望するように手を伸ばした。 その手は――――。 * * * 混濁した意識が映像を見せる。 銀色の狼がその口を動かしている。ちらりと見える牙、傷のついた左目の周り、大きな耳。やさしげで凛々しい顔。 水に流される少し前にしていた会話だ。告げられた言葉が断片的に思い出される。 『リリ、僕は多分…今のままだと島から出ることは出来ません』 『過分にマナを摂りすぎたんです』 驚きは少なかった。違和感とも言える不安、精霊の動きや少女としての直感が、感づいていた。 『おそらく今の僕が無理に島を出ようとすれば――』 だから、仕方ないのだと思った。 彼が望むならその通りにしよう。自分はいつだってそうして生きてきたし、それしか自分に出来ることはないのだから。 それでいいのだ、それで。 そうして少女は、胸に残るしこりに気づかない振りをする。 『リリ、だから、僕は…君と一緒に行けない』 * * * 「……」 目を開けたら、周りは水だらけだった。明らかな程にそれは海で、なんだか少し呆れてしまう。 見回すと同じように浮かんでいる人々が大勢居て、さながら海水浴場に見えなくもない。 キアロは、と探してからリリは自分が掴んでいるものに気づく。そこには大きな銀色の背中がある。 少女の手はしっかりと狼の体を掴んでいた。 キアロがこちらに顔を向ける。 「大丈夫ですか?」 「……ん、ああ。大丈夫だ」 口の中が塩辛いのと髪が重くてべたつくくらいだった。あれだけの勢いで流されても怪我一つ無いくらいに無事で、むしろ不思議に思う。 自身の体を確認してから、もう一度周囲を見渡す。 クロエ達は無事だろうか。心中をそのまま呟いて尋ねてみると、きっと上手くやっているだろうとキアロが答えてくれた。 クロエもライルも真似も、か弱く守られるべきというような人間じゃない。気にしてもどうにもならないし、また探せばいいと考えて無駄に心配するのをやめた。 それに、合流したところで探索を続ける島はもう無いのだ。海に漂いながら商売をするわけにもいかないし、どうせ自分は職人としてやっていけない。これを良い機会にして彼らと別れてもいいのかもしれない。 そんな思考が頭をよぎったところで、キアロが動き始めた。どうやら視界にある陸地へととりあえず向かうようで、リリにその背を掴ませたまま泳いでくれている。 少しばかり冷たい波が肩に当たる。キアロの水をかく音や、静かな風が小さく聞こえてきた。大きな空は青く晴れ渡っていて……。 「……」 「……外、出られたな」 「……そうですね」 二人とも前を向いたまま呟き話す。 それだけ言って、また静かな音とともに沈黙が少し流れた。 ……ふふっ 自然に声が漏れた。 キアロがその声に振り向き、僅かにばつの悪そうな顔をした気がする。しかしその顔もまた困ったような笑みに変わっていく。 くす、くすくすと少しずつその声は大きくなっていく。 わたしたちは何を真剣に話していたのだろう。真面目に、じっと、暗い未来を見据えるような目で。そんなものはこうやって、単純な勢いで流れ去ってしまうようなものだったのに。 笑い声が二人分になり、そして大きくなっていく。 そこには何にも囚われていない、ただの安直で分かり易くそれでいて最も大事な、喜びの姿があった。 「……好きですよ。リリ」 波の合間にキアロが突然に投げかけてきた言葉に、「えっ」声が裏返った。間抜けな顔をしてしまったような気がする。 一泊置いて意味を理解できるようになる。いや違う、意味は理解できていたけれど、心がついていかなかった。 狼の顔を見る。笑みを湛えながら眼が誠実さを表していた。 (あ) 胸が一つ鳴った。 震えた胸の辺りから、何かがせり上がってくるのが分かる。首元を通って、顎先から唇へ、鼻の頭から頬へと伝播する熱があった。 それは二の腕から掌へと、水月から下腹へと篭って……赤茶けた肌を、更に紅く火照らせていくのを自覚する。 「以前、“島を出る時に聞かせてください”と。そう言った言葉があったじゃないですか。 僕の勝手な予想ですが……もし当たっていたら、女性から言わせてしまうのは男らしくないなあって思ったので」 その反応を知ってか知らずか、故意にかそうでなくか、笑みのままキアロが続ける。 以前に話していたこと。家族が欲しくて、誰かどんな家族だったらいいかって言って。クロエが母親で、タカシが兄で、じゃあキアロはわたしの何だったらいいかって。 (好き) キアロがわたしにそう言って、それはつまりキアロはわたしがキアロのことをそう思っているって思っていて。 「え、いや、その、そうじゃ なくて!」 混乱しているみたいだった。取り乱した。 顔がどんなになっているか自分で想像もつかない。 「……予想、外れてました?」 「ちが、そうじゃない……」 慌てて言葉を返す。息をゆっくりと吐きながら、狼の毛皮に顔を押し付ける。濡れた毛が肌に張り付くようになるのが逆に心地よかった。暖かいと思った。 手に力が入った。しっかりとキアロの体を掴み、離さないでいたかった。 (あ、あ) 胸の奥でまだ音が鳴る。大きく、段々と高く、昂った衝動を主張するように。 狼の頬に手を添えて、顔を見られないようにしたまま自分の胸へと寄せる。自分の体の柔らかな部分に押し当てられるキアロの体は、ぴったりと、ただ触れるよりも更に深く触れ合っている気がした。 鼓動が伝わる。二人の肌に、同じ振動が広がっていく。 「……聴こえるか?わたしの体がこんなにも脈うっている」 「……ええ」 静かに言葉を零していく。波がやさしく撫でるような拍動で、風が囁くような落ち着きを意識して、言いたいことがちゃんと伝わるように。 「キアロ、お前はあの時待っていてはくれないかと言った。 ……待っていたって良かったんだ。お前がいつかそう言ってくれるのを信じて一人待つのなら、苦じゃないだろうと思えた」 「……」 「でも、そうじゃない。そうじゃないんだ」 体の中に残してしまったしこりを、ちゃんと摘み取って溶かし流すように告げる。吐いた息は深くて、内奥まで全部見えてしまうような気分になる。 胸に当てられた狼の額に、自分の顔を添えるように近づけた。額が擦れ合い、今までとはまた別の身体の一部分から体温を伝える。 じわりと広がりゆく緩やかな熱が、わたしの内心をキアロに差し出していく。 「待っていろなんて言うな。たとえその姿のままだったとしても、一分だって、一秒だってお前の傍に居たいと思う」 紅く染まった頬の下で、わたしの唇は微笑みを表しているのだろう。 「心があるから感じられる。わたしは今……すごく、うれしいんだ」 「……リリ」 キアロがそうして自分の名を呼んでくれることすら、今はただひとえに歓びとなった。 感情を知らなかった少女がこんな顔をして心の震えを感じるなんて、自分が誰よりも信じられない。それでも今こうやっているのが現実で、心を取り戻す為に誰よりも近くで守ってくれた人が近くにいる。 その表情は本当に愛しげで―― 「これが……恋するってことなんだな」
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Message |
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なぜる(328)からのメッセージ: なぜる「リリさん・・・!!リリさん、 よかった、ご挨拶間に合いました……」
なぜる「なんだか、とんでもないことになっちゃいました、よね……
なぜる「リリさんには、なんだかずっと勝手なお節介焼こうとして、
なぜる「でも、でも、今のリリさんが、昔のリリさんよりも、
なぜる「……そうだ!以前のお話、覚えていますか?
なぜる「、あの、素晴らしい桜の景色は……
なぜる「ですから、ここでお別れしても……
オリフィ(758)からのメッセージ:
ノワ「生前はフィーがお世話になりました。貴女のような素敵なお友達ができて、彼女も幸せだったと思います。
眼鏡フォーエバールーク(1553)からのメッセージ:
眼鏡フォーエバールーク「リリ殿のこの先の人生はリリ殿のものです。きっと、キアロ殿がお力になってくれるでしょう。」
眼鏡フォーエバールーク「お幸せに。」
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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生産特化師の旗印 |
リリ(18)が話しかけた: リリ「これで終わりか。皆最後までよく走り抜けたものだな。個人的な敢闘賞はセスの効果装着Lv79とリーゼの防具Lv99だな。今回で1ずつ上がっているだろうか。 わたしは結局100まで到達できなかった……思っていたよりも随分といけたけどな」
リリ「ひとまず我々は完走したのだろう。自分でもよくやったと思う。皆は楽しめただろうか。どうか自分をお疲れ様と労ってやってくれ」
リリ「何をするわけでもない場所だったが、付き合ってくれてありがとう。またいつか、どこかで出会えることを祈っている」
ひぃちゃん(170)からのメッセージ:
セス様(827)の声が腐乱の右目の辺りから聞こえる…:
セス様「まあ、好きなことを好きなようにやれました。それだけは言えますね」
リーゼ(2060)からのメッセージ:
リーゼ「最後にぎりぎりで防具Lv100に到達ですわ♪ 重鎧Lv73のほうは、ここまで鍛えるとは思っていませんでしたが…とりあえず防具はやりつくしたという気はします、とりあえず来期は未定 それでは縁がありましたらどこかで〜」
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ボーダーブレイク〜偽島戦線〜 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
突撃依頼大歓迎 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
漫画描こうぜ! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
町屋商店 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
偽島恋愛シミュレーション(仮 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
NANDEMO許可! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
NoAH商会(PK支援) |
クロエ(2028)からのメッセージ: クロエ「それでは、ごきげんよう。」
イリー(1892)からのメッセージ:
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Main |
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キアロ(159)に連れてってもらいました!
技回数の振り分けが確認されませんでした、てきとーに振り分けます。
物質転送を 4 回発動するための材料を準備!
現在の体調は 絶好調♪
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訓練により 魅力 が 19 上昇しました!(能力CP - 33 ) 訓練により 魅力 が 19 上昇しました!(能力CP - 35 ) 訓練により 魅力 が 20 上昇しました!(能力CP - 37 ) 訓練により 魅力 が 20 上昇しました!(能力CP - 39 ) 訓練により 音楽 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 18 ) 訓練により 音楽 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 19 ) 訓練により 音楽 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 20 ) 訓練により 音楽 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 21 )
訓練により 音楽 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 22 )
技 リフレイン を修得しました!
女将さん(1646)から 70000 PS 受け取りました。
イリー(1892)から 10000 PS 受け取りました。
まにとぜっくん(1674)に対して効果消去を試みましたが生産行動が許可されていませんでした。
むがみ(36)の所持する 豊穣石 を消費して キリングテイル に効果付加し、 魔術LV3 の付加に成功しました。
【合言葉&場所チェック】
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声が聞こえる・・・ |
遺跡外では様々な声が飛び交っています! |
「・・・・・・というわけでこの話はこれで終わりだッ!!
次作は9月中に公開予定だそうだから この場所はそれまでは残しておいてやる、ありがたく思うんだなッ! 宣言画面もすみかも普通に使える状態だ。
次作の情報はトップページにぼちぼち現れるらしい。 どうせ奴の気まぐれで頻度はアテにならねぇがな。
・・・さて、伝えることは伝えた。お前の夢の中にでも戻るとしよう。 ハハハッ!!しばらくは良い夢ばかりだなァおいぃッ!!」
「いやぁ実に長かったなぁ諸君。予定より1.5倍も長くなってしまった。 とりあえずお疲れ様といったところか。
そして長丁場へのお付き合い、とてもとても感謝している。 次の世界はこれほど長くならぬようにするつもりだが、 どうせ奴の気まぐれだ、アテにはならないかもしれんな。」
「そんなわけで次作も時間あったら参加しちゃえばいいと思うよーっ!! 時間あったらだからねー?そこおねーさんとの約束だぁっ!!
最後まで参加してくれてほんとありがとぉーっ!!」
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Data (第77回 第79回) |
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ENo.18 リリ |
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ENo.159 グリス・キアロ ENo.1674 富律 真似 |
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[PL] HULL |
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