ENo.3483 アリス・アルスト

＋＋＋勇者アリスの手記【０３】＋＋＋

なんだかんだで、時間と言うのは過ぎ行くもの。
俺がどれだけ悩もうが、悩んでいる間に一日は終わる。
セルフォリーフに来てからこれで三日目だが、まだ慣れる気はしない。

今日も今日とて、地図を片手に草原を歩く毎日。
俺は確かにひどい方向音痴だが、よく漫画に出てくる「方向音痴」ほど馬鹿でもないのだ。
地図とコンパスと目印があれば多分、……たぶん……
ま、まあ最悪その辺りの冒険者にでも頼ればどうにかなるだろう！
冒険者なら、たくさんいるだろ。そのへんに。

昨日、俺は町で色々なものを見た。
特に冒険する上で参考になるものを重点的に、それなりに情報収集をしたつもりだ。
（と言っても、誰かに話しかけた訳じゃないが……。）
不思議な道具、綺麗な飾り、そんなものを出している露天もいくつかあったが、
その時の俺は、そんなものを楽しむ気分にはなれなかった。

……これじゃ、昔と変わらない。
変わったつもりだったけれど、根本はやはり、そのままか。
……いや、落ち込まないでいられるはず、ないんだ。仕方のないこと！
もはや口癖だな。「仕方が無い」なんて言って誤魔化して。
諦めているだけ……？

いいや。話を戻そう。
俺が見た中には、武器や防具の生産方法などを紹介した本もあったんだ。
まあ生産なんてもの、結局はそれぞれの能力や世界のルールに依存すると思うが……
”魔石”くらいなら、俺にも作れるんじゃないか、と試してみる事にした。

「ええと……”きらめけ　なないろ”」

それらしい呪文なんて思い浮かばず、適当に口に出した言葉だった。
しかし、手に持っていた石はそれに答えるように、脈打つように光を帯びた。
……変化は、それで終わり。少し色が変わって、光を帯びている。
これは成功？　意外とあっさりというか、簡単と言うか……それでいいのか。

元々、俺の世界に決まった魔法の形なんて存在しなかったが、
まさか本当、こんなのでもどうにかなるとは……。

俺の世界の魔法なんて「意思と想像をもってそれらしい言葉を言っておけば何か出る」とか
その程度の認識しかされていない、文字通り”魔法”のような能力だった。
もちろん詠唱を固定すれば効果もある程度固定することができるが、個人差というのがかなり大きい。
人によって扱える属性や魔力に大きく差がある。俺はその中でも、特別な体質だけど。
俺と同じ呪文を唱えた所で、俺の仲間が同じ効果を呼べる保障は全くない。
だから呪文や詠唱と言うのは、基本、それを作った本人でしか効果を発揮しないものなんだ。

――仲間、か。
これも、そうだな。「仲間が居た」という過去形にしておこう。
見た目は能天気にふらふらしているだけだが、実際、俺に残されたものなんてこれっぽっちもない。
自分自身、そうなると判っていたからこそ諦めがついているが、事実俺は追放されているんだ。
その世界で築いてきた全てを取り上げられて、見ず知らずの世界に放り出されて。
たったひとり、だ。仲間なんて、どこにも。

……やめよう、そういう話は。もうやめる！
一回沈み出したら、どこまで落ちるかわかったものじゃない。
昔からの悪い癖。悪いことばかり考えたがる悪い癖だ。

少なくとも俺にはまだ、役割が残されていたはずなんだ。
その時まで……諦めるわけには。

諦めるわけには、いかないんだ！

あ、今の俺、かなり主人公っぽい事言った。
言ったじゃなくて、書いた？　そんなもんどっちでもいいよな。

あー、そういえば思い出した。
そういえば、なんだ、確か曰くこの辺りの草原には”賊”というものが存在し

（日記は、ここで途切れている。）

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過去の日記＋αをURL先で公開しているかもしれない。

シセ(2904)

勇者アリス(3483)

イマジナリノーツ

ENo.3483
アリス・アルスト

V S

Encounter!!

草賊

アルノ(1886)の声が届いた：

アルノ「しゅっぱーつ！マイクテストマイクテスト〜♪」
ナビィ「まいくてすと……？(マイクなんてありませんよ……？)」

こはる(950)の声が届いた：
こはる「かんばる！　おーっ！」

デスヴァンパイアレミリア(599)の声が届いた：
デスヴァンパイアレミリア「…あーねむ」

キャロル(588)の声が届いた：
キャロル「出料理レベル8（予定）」

ナウ(3213)の声が届いた：
ナウ「にゃー！」

ネレイ(2717)の声が届いた：
ネレイ「おはようございますん。」

なめたろう(2532)の声が届いた：
なめたろう「助けてください！！！！！！！！！！！１」

イマジナリノーツ

ENo.3483
アリス・アルスト

V S

Encounter!!

アップルさん

ある世界で「勇者」と呼ばれていた冒険者。
とある理由によって世界の管理者から一定期間の追放を宣告されたため、暇つぶし程度のノリでセルフォリーフにやってきた。

非常に人見知りな性格、なおかつ若干厨二病気味の俺女。
男口調だが一応女の子。突っぱねるような言動はたぶん照れ隠し。
見知らぬ地で一人冒険する事が初めてな為、少し緊張している様子。
特に目的はないので、あてもなく冒険するつもりらしい。

そこそこ強力な魔法能力を持っている。
武器は魔導剣だが、身体能力がやや低く魔法戦ばかりしているため分類が「魔石」になっている。
アリスの使う白（光）魔法は一応、故郷セブンノーツでは人間には扱えない”神々の力”と言う表現をされていたものだが、世界を離れた今は弱体化しておりただの魔法に成り下がっている。
一応魔法なら何でも使えるが、白属性が好きらしい。
詠唱は投げ捨てるもの。

■簡易スペック
世界名セブンノーツ／国名アスペリータ
黒髪長髪に、青色の瞳。元は日本人だったかもしれない（？）
青いマフラーはアイデンティティ。
背丈は１６０ｃｍ強。これでも彼氏がいた。魔王は弟。
話す速度は普通だが、言葉と言葉の間隔がやや重い。読点が多い。
非常に不器用である（重要）魅力も無い（困惑）方向音痴（深刻）

中の人とは”平行世界線上の同一人物”と言う関係であるため、存在の認知から意思の疎通はもちろんメタ発言だって平気でする事ができるが、仲はあまり良くない。

----- 天の声 -----
ＲＰメインでのんびり冒険したい初心者です。超初心者です（※大事）
親子共々人見知りですが、メッセージ等は歓迎しています。
誰も居なくても独り言を垂れ流します！延々と。