「前々から思っていたが、粗暴な言動の割に回復が得意なんだな」 「うるせェーってーの」 　セラムと名乗った蟹に軽口を叩きながら、瑠璃色の海の中を落ちてゆく。 　気がつけば3人でチームを組んで探索をする事になっていた。いや「人」と言っていいのか分からないがまぁいい。 　突然かつ強引な流れに憤りもあったが、「身体が大きく強そうな仲間」と一緒に居れば魚から狙われる事もないと分かり、今となっては満更でも—— 「そうね。傷を癒やして貰えると、私も安心して『料理』に専念出来るわ」 　ぞくりと、震える。声の方を向けば鼻先に人間の女性の姿があった。だが少し見れば奇妙さに気がつく。薄暗い海の中にあって、潜水服どころか水着ですらなくワンピースで身を包み、長い髪が水に暴れる事もなく、感情の読めない笑みを浮かべている。 「……海の中なんだから、『元』の姿に戻っとけよ」 　女性、イルは答えずに笑ったままミック達から少し離れていった。 　そしてその姿は、ほどけるように、巨大な怪物としか形容できない軟体動物の集合体へと変化した。その巨躯のほどは、身に纏う泡だけでミックなど弾き飛ばしてしまいそうな程だった。 「あいつは本当、何考えてるんか分かんねーな」 　あの日、あの時からずっと。 　言葉を交わす事は出来るものの意図が読めない。まだ食欲むき出しでかかってくる魚の思考の方が理解は出来る。 「そう言うな。少なくとも敵意は感じまい」 「敵意がねーってのだけじゃ、安心材料にはならない気がすっけどな！！」 大きさも種族もバラバラの3体は、結局会話を途切らせる事なく、今日の探索地へとたどり着いた。 この3体が何か名を残す日が来るのか、はたまた海の藻屑に紛れて消えるのか。 それはまだ誰にも分からない。

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

ミックは、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。

穏やかな潮の流れに、時に身を任せ、時に原生生物を相手にし、
確実にテリメインの探索へ進んでいたミックは、
前方に大きな泡に包まれたドーム状の建物を発見した。
近くの岩に、建物の名前が彫られているのを確認できるかもしれない。

	テリメイン最先端探索拠点

……どうやらここが、海底探索協会の最先端拠点らしい。
これよりドームから先は、いよいよ未知なる海域が待っているのだろう。

誰も見たことのない財宝。
誰も発見したことのない未知なる生物、海底遺跡。
己の力をつけるため、願いを叶えるため……。

様々な目的を胸に秘め、各地から集まった探索者たちは旅立っていく。

テリメイン最先端探索拠点は、そんな夢を秘めた冒険者たちに、
最先端のスキルストーンやチューンジェムを揃えて販売している。

この拠点より先は、海底探索者協会の目が届かない海域だ。
【海賊】と呼ばれる者たちに襲われる危険性もあるかもしれない。

未知なる海域へ足を踏み入れる前に、ここで十分に準備をしてもいいだろう。

ミックは周辺を探索…………。

シェルボックス（低）を手に入れた！

ミックはSSシェルボックス(低)を購入した。

ミックはSSシェルボックス(低)を購入した。

ミックはSSシェルボックス(低)を購入した。

ミックはTGシェルボックス(低)を購入した。

ミックはTGシェルボックス(低)を購入した。

ミックは精神を訓練した。
ミックは精神を訓練した。
ミックは精神を訓練した。
ミックは体力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
ミックは体力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

ミックはアイテムNo.5 シュートを私有化！

目的の決定