アイリーンは一度地上に戻ってすやすやと寝ていた その寝姿を見ている人が居れば涙を流していることがわかっただろう 小さい声で「お父さん……」と呟いていた どうやら夢を見ているようだ——— ◆ 劣悪な環境に置かれ、荒れに荒れ切っていた髪質が少し整っていく頃 私はたくさんの本を読んで知識を蓄え、 探偵の仕事もいくつか覚えて手伝えるようになっていたが しばらく前に言っていた『私が必要な』仕事はまだやっていない どうやら私を拾って生活を共にしている男は そっちの世界ではそこそこ有名らしく、忙しそうにしている姿をよく見た そんなだから少しずつ料理洗濯掃除などの家事を覚えるのは必然であり そのことで私に頭があがらなくなっていく探偵の姿を見るのは少し楽しかった 「——そういえばこの前言ってた仕事、そろそろやるから準備しとけよ」 けれどそんな時間がいつまでも続くまでもなく 終わりはそれなりにあっけなく、訪れるものだ ◆ 「……あの」 まず仕事の準備と言われてきたのが美容院だった その次は服屋、次はアクセサリーを買いに行き、化粧品なども購入した 「……私、こういうひらひらの服好きじゃない」 まるで人形遊びの人形のように あれこれ着せ替えさせられたり化粧を施されたりした 何をすればいいのか、どういうリアクションをすればいいのか全く分からず とりあえずされるがままにしていたけれど内心には戸惑いしかない 「ちゃんとしていないとまぁ、いろいろ不都合が起きるんだよ 　素材はそれなりなんだからしっかり着飾れば——あいてっ！！」 突然変なことを言って顔が赤くなり、衝動的に探偵を殴ってしまった 殴った後も顔の火照りは収まらなかった 「ってて……まぁちゃんとした恰好が必要なんだよ」 一通り着飾らせて満足したのか、人形遊びをやめてうんうんと頷いている 「うん、まぁそれなりに見れるようにはなったな 　あとは本番でヘマしないだけだ、失敗すんなよアイリーン」 「失敗するなも何も私何も仕事の内容について聞いてないんだけど……」 そうだったか？ととぼける様な仕草をして、がしがしと私の頭を乱雑に撫でた ——こういう風に乱雑に撫でられるのは嫌いじゃない すこしその感触を楽しんでいると探偵がようやく仕事について語って 「——お前は明日一日、お前の娘だ、そういう風にふるまってくれ」 そのまま、その言葉が予想だにしていなかった言葉なので しばらく何も考えられず放心していた—— ◆

イルはアイテムNo.6 テリワカメ を使用した。

EXPが3上がった！

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

イルは、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。

穏やかな潮の流れに、時に身を任せ、時に原生生物を相手にし、
確実にテリメインの探索へ進んでいたイルは、
前方に大きな泡に包まれたドーム状の建物を発見した。
近くの岩に、建物の名前が彫られているのを確認できるかもしれない。

	テリメイン最先端探索拠点

……どうやらここが、海底探索協会の最先端拠点らしい。
これよりドームから先は、いよいよ未知なる海域が待っているのだろう。

誰も見たことのない財宝。
誰も発見したことのない未知なる生物、海底遺跡。
己の力をつけるため、願いを叶えるため……。

様々な目的を胸に秘め、各地から集まった探索者たちは旅立っていく。

テリメイン最先端探索拠点は、そんな夢を秘めた冒険者たちに、
最先端のスキルストーンやチューンジェムを揃えて販売している。

この拠点より先は、海底探索者協会の目が届かない海域だ。
【海賊】と呼ばれる者たちに襲われる危険性もあるかもしれない。

未知なる海域へ足を踏み入れる前に、ここで十分に準備をしてもいいだろう。

イルは周辺を探索…………。

シェルボックス（低）を手に入れた！

イルはSSシェルボックス(低)を購入した。

イルはSSシェルボックス(低)を購入した。

イルはSSシェルボックス(低)を購入した。

イルはTGシェルボックス(低)を購入した。

イルはTGシェルボックス(低)を購入した。

イルは魔力を訓練した。
イルは魔力を訓練した。
イルは魔力を訓練した。
イルは体力を訓練した。
イルは体力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

くじらっぽい杖 に 魔導力強化 を実行！
くじらっぽい杖 の 魔導攻撃力 を 1回強化した。

普通のセーラー服 に 物防力強化 を実行！
普通のセーラー服 の 物理防御力 を 1回強化した。

護符 に 魔導力強化 を実行！
護符 の 魔導攻撃力 を 1回強化した。

イルはアイテムNo.8 バタフライを私有化！

イルはアイテムNo.7 ダブルアタックを私有化！

イルはアイテムNo.12 チャージを私有化！

目的の決定