探索開始 2日目 うごくどうぞうの日記『本日一信』 今日の出来事 １：遺跡を初探索 いやあオーク神父……じゃない、オーク教官は強敵でしたね……。 とか何とか呟きつつソロで特攻してみた。 ええ、ハイ。 （仲間募集が）遅かったんだ。ソロっちまった……うわキツー。 先行き悪いなあ、でも時は金なりー、と思いつつ一人で強行。 結果としては良い結果と悪い結果が一つずつ。 　悪い結果：複数の敵に囲まれて「あわや！」って事態になった 　良い結果：出来事２と３ うーん、ちょっと自分の力を過信し過ぎていたかも、かな。 世界移動の際に捨ててきたものが予想以上に… 今一度、気を引き締めて明日からの探索に取り組もうと思った、と。まる。 ２：遺跡で初戦闘 ３：仲間（のアテ）ができた 関係があるのでこの2つはまとめて。 簡単に書くと「遭遇した探索者と臨時に共同戦線」てな感じ。 で、その探索者ってのが今目の前にいる—— ≪金鵄・指技／視覚／心理技能・重複発動・場景描写・成功！≫ 「あのオークのねえちゃんに比べたらちょっと細身やね。ちゃんと食べてる？」 カニ。 「探索協会の近くに魚の群れが居たから、あとで獲っておいで。食べるんでしょ？」 しじみ。 いきなりハードル高いなあ、とも思うがよくよく考えれば自分も動く無機物である。 レア度的にはどっちもどっちかー、と思いながら金鵄は目の前の2人…匹？に向き合った。 リュックの中の味噌やら椀やらが意識の片隅にふと出てきたりするが、敢えて無視。 努めて平静を装いながら、ヒトとはちょっと違うからネー、と、自身に関して食の必要有無を説明するのであった。 ≪金鵄・指技／視覚／心理技能・連続重複発動・場景描写・成功！≫ 「ど、どうも私メイカ。よろしくね。怪我はないかな？　大丈夫？」 少女。 「これは未知の種族であります！　情報収集が必要であります！ 　キミ硬そうだね、どこずみ？ってか呼吸してる？　であります！」 スク水。 ……スク水！？ 前半「大丈夫大丈夫そちらこそ～」とか普通に返事してたら後半、いきなり切って落とされた感がスゴイ。 ああいや、でもでも、よく考えれば自分も（略）。 「今は体の中身中心に“銅”側に寄せてるから呼吸はしてないかなー。 　ケガは大丈夫。ほら、ヒーラーだしジブン……そっちも回復必要なら一発飲んどく？」 リュックから取り出した回復薬を目の前の2人？へと差し出した。 …………。 こ、個性が豊かなのは良い事だね。 えーっと、出会った経緯についてもここに書いておこう。 ソロでの探索中、不注意の結果、回遊してた“遺跡の魔物”と接近遭遇。 咄嗟にそこらにあった石−てか岩−でトヅいて海底に沈めたのは良いものの、 音で引き寄せられたのか接近してきた魔物群を確認して、撤退決定。 迎撃に適した岩々した広場まで潜伏技能を駆使してどうにか戻り辿り着き。 確かそこで—— ≪金鵄・心理技能・発動・集中・成功≫ ≪金鵄・心理技能・連続発動・回想・成功！≫ うごくどうぞうの回想『DAY-2 初探索～初戦闘』 万事急す？ ざんねん、わたしの冒険はここで終わってしまった？ 撤退中、岩陰から岩陰に飛び移ったその先に、不意に出現したのは新たな貝型の魔物。 背後からはこちらを絶賛追跡中の魔物が迫り、貝型の魔物の後ろには更なる“おかわり”も確認できた。 益体もないことを呟きつつ、手元のSC（緊急退避能力付）の発動も止む無しかと考え、 ≪金鵄・心理／聴覚技能・重複発動・気配察知・成功≫ 　≪金鵄・体術／脚術技能・連続重複発動・振り返り・成功！≫ 　　≪金鵄・心理技能・連続発動・動揺抑制・失敗！≫ スク水が。 スク水少女が横合いからオソロシイ勢いで突っ込んできた。 何を言ってるか分からないが私もー……ッて目の前の岩に突っ込んだけど大丈夫かなあれェ！？ ゴキィとか音が聞こえたし何か滅茶苦茶痛そーッて、やば、無防備に背中を向 「あかん！囲まれとるで！」 「探索者さん！手を貸して。ぼくも一緒に戦うから！」 喋ったァァァァァ！？　てゆうか探索者だったーッ！！！ 何故か2人？分の声が聞こえたのは謎だったけども、これは僥倖。 オーク教官の“試験”を考えると戦闘能力も最低限は期待できる筈。なら、 「……突っ込んで引き付けるから後は宜しくーッ！！」 背後から響いてきた少女の悲鳴も気になるが、目の前の魔物は今にも飛び掛かってきそうな感じなので。 魔物の群れにイニシアティブを取られる前に、新品の盾を構え、体ごと突っ込んでいく——

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

（あなた）は、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。