遺跡探索が始まった。まずは一日目。 記念すべき第一歩、無事に終えたいとこではあったが、とりあえずは問題なさそうだ。 協会が近いので他の探索者もちらほら見かけるし、遺跡内部にも危険な仕掛けのたぐいは見当たらない。 この辺りの遺跡群は散々調査されてるんだろうから、当然といえば当然か。 面白みには欠けるが、出だしはそんなものだろう。とか言ってたら足元すくわれそうなんだよな……。 そう言えば、探索中に小規模の戦闘が起きた。 モンスターの類……なのかは分からんが、どれも人型だったのがちと意外だった。 現れたのは——頭がナマコだったり、どう見てもヒトデに頭噛みつかれてる姉ちゃん、得体の知れない爆弾魔（爆弾は使えなかったようだが）。 もっとこう、巨大イカや魚のような怪物を想像してたんだが……。 遺跡の中を泳ぎながら考えていたが、治安の良いこの辺では、ひと目見ただけでは探索者や現地人と区別がつきにくいような姿のモンスターが住み着きやすいのかもしれない。 オレが思い浮かべるようなバケモノと出くわすことはあるのだろうか？ 無いなら無いで別に良いんだが。あぶねえし。 あと探索者同士で落ち合って軽く模擬戦なんかもした。 実際やるとやはり勉教になる。今後も折を見て場数を踏んでおくべきだろう。 関係ないが、相手側にどう見てもロボみたいな人がいた。管理者っぽい人もいたのであまりその件には触れられなかった。 オレの出身外殻では高度なAIの製作は規制されていたもんで、割とああいった連中に出会うのは珍しい。 恐らくこの海では調べればそれなりにいるのだろう——オレの見立てが正しければ。 博士に連絡したが繋がらなかった。まだ寝てんのだろうか？

ニューマはアイテムNo.4 焼き貝 を使用した。

魔力が3上がった！

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

ニューマは、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。