水辺で一人襲われたが、なんとか撃退に成功。
無事流那と合流できて、私たちは城内へと進んだ。
闘技大会でもお世話になった二人。どうやら最初はこのメンバーで歩み続けていたようだ。

なんか空気が重たい！　気がする！
なんだろう、女の子が４人もいるんだからもっとこう、色々とお話が盛り上がったりするんじゃないのかな！
いや、ここ敵地のど真ん中だけど！　敵地のど真ん中でガールズトークをしてもいいんじゃないかな！

まーずーはー、連絡手段ね。こっちじゃ魔力が使えないから……ポケベルってダメ？　あ、古い？
えーっと、えーっと。あ、そういえばなんかそういう系の札をもらった気がする！
それにしても今頃みんな卒業生は何してるのかなー
藍英君にエリザさんにクーちゃんに烏丸君に準君にロス君にメル君にエリザさんに楓君に……
改めて考えると依頼解決部のメンツ多いし！　3年生だけでまだ２、３人いるよね！　というか面子濃いわね、花音さんいろいろとびっくり！

スッ…

花音の言っていた意味が少しわからなかったようだが、すぐに笑みを浮かべて答えた。

暫く沈黙していたが、やがて意を決したように切り出す。

一瞬、何か感情が膨らんだように思えたが、それを押さえ込むように淡々と事務的に続ける。

少しの逡巡のあと、花音の方を真っ直ぐ見据えて。

もう花音の方は見ていない。

そういうと胸のペンダントから神器を発動しつつ、強いプレッシャーの方に駆けて行った。

少し顔を上げて、呟き始めた。

そしてまた、あなたに目線を戻す。