一揆もついに40日目を迎えた。
倒れて生死の境を彷徨ったり、ひたすらに色々な所を巡ったり、そして縁から本格的に一揆活動を始めたり。
思い返すと色々な出来事や縁によって今に至ってるんだなぁと思う。

そんな僕だけど、最近少し気になっている事がある。
ちょっとした違い、無視しても支障が無いように思える違和感。
それでも頭の中から消えることなく、僕の中を巡る。

そんな感じで数日過ごした後、ふと思いつきで朝の食卓の話題に出してみた。

ピートはその言葉の通り、自身の種を誇るように笑う。

すっかりばれてる

そんな感じで朝食を終えた僕達は早速出発の準備を始めた。




・〜・〜・〜・〜




[No.?:Lela=Loreley]
[No.10:Eyes=Marchen]


今の子、レス君を介して情報を得た限りでは私達の知る『神様』は他の神様とちょっと違うんだよね。



ああ、そうだな。
いや……実際の所『神様』とやらの存在を認知したのは『空白』に飛ばされる直前だったよ。
それを認識して生きているのは特殊ケースに則ったレスだけだからな。

俺達は皆、表現のできない責務感や衝動によって各々が生きていた感じだろう。
そんな状態で『神様』なんか認識する余地もなかったしした時点で『空白』に飛ばされていただろうな。



うーん、やっぱりそうだよね……私もこっちに来てようやく知ったわけだし。

それで分かった事なんだけど周りのみんなが言う神様って人間には遠く及ばない高位の存在って扱いなのよね。
例えば世界を初めとした万物を想像したり、破壊の力を振るったり、とにかく大きく多様な力の持ち主……なのかな？

そういう意味だと私でも神様になれたりするのかな？



確かにお前さんの力なら不可能はなさそうだが……
まあそれはともかく、俺達の『神様』はちょっと違うよな。
そもそも素性が分からないというのもあるがどちらかというと管理者と呼んだ方が分かりやすい。



うん、私もそう思うし、レス君も薄々感じているみたい。
私達が目的を達成する為にもちゃんと調べていきたいんだけど……



俺達が外に干渉する手段は限られているし下手に動くわけにもいかない、か。



うん、『あの子』がここに来れるのももう少しかかりそうだしね。



『あの子』……？
ああ、そういう事か。
それならば俺達ももう少し頑張った方がいいか。
可能であれば他の奴と合流しておいた方がいいだろう。



うん。でも行動は慎重に、そして一緒にね？
もう一人になるのは嫌だよ。



そうだな。俺の『眼』でも先を見通すにはまだ時間がかかりそうだ。
しかしお前さんもかわいい所あるもんだな。



ちょ、ちょっと何急に撫でてきてるのよ、ちょっと〜




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僕は今日も礼拝堂を進む。


噂に聞いた限りでは賞金首の方でまた動きがあったようだ。

その噂に踏まえて、僕はこの礼拝堂の歩き方を決める。


変化する状況の中で最善の選択を得るために——