第十六週　猫が喋った！

前回のあらすじ

ありのまま　今　起こった事を話すぜ！

あまりにも名前を決めてもらえない募りが爆発してついにケット・シーが喋りだした
何を言っているのかわからねーと思うが
ティシアたちは一瞬言葉が理解できなかった

テ「ケットシーが、喋った…」

ケ「吾輩のが先にこのうちに来たっていうのにこの扱いはなんにゃ！嫌がらせかにゃ！」

テ「えっとそれは…」
ちらりと横目でエレアナを見る。

エ「あなたちゃんと喋れるじゃない」

ケ「にゃ!?エレアナさん知ってたにゃ…!?」

エ「そうよ。喋れるのにかわいこぶってティシアに撫でられてるの見たらなんだかイラッとして作戦を立ててみたの」
うまくいったわ。と満足気な顔をしてケットシーに向ける。

テ&ケ（(ただの嫉妬だったのか…！))
おそるべしエレアナ

テ「実は、名前はもう決めてあるんだ」

ケ「にゃ！ホントにゃ!?」

テ「ふわふわした毛並みだからタンポポから取ってポポ。君の名前はポポ」

ケ「ポポ…！吾輩の名前にゃ！ポポ！ありがとうにゃティシアさん！」

感極まってティシアに抱きつくと頭を撫でられてゴロゴロする。このあたりは本気で猫。

その瞬間ポポの背中に悪寒を感じたとか。

*———

テ「なんか、寒気がする」

エ「…雪ね」

テ「えっ、ゆ、雪？」
ここ、雪降らない土地なはずなんだけど

雪「雪乃…涼しいところ好き…」

エ「また面倒なのと契約したわね…」
そしてなんだかティシアと被ってる気がする。

第十六週　おわり

＞ガル君

>卍人さん

>ガルさん

向き直り、こちらへと厳しい視線で怒りを露わにするガルヴァニナーナ。彼が背を向けた後、笑みを崩す事もなくポツリとそう呟く。しかし——

そして顔を伏せている夫の元へと歩み寄った。

＞卍人

ティシアの後ろに隠れるエレアナ。

モノづくりの意味で。

　看板を持って少女が立っている。

　ここは兵舎だ。良いのだろうか。