えへへ♪　狼さんしっかり捕まえたよ〜♪

私が、両親に酷いことを………

……実は言ってみようと思ったことはあるんです。
でも、結局、勇気がなくて言えませんでした。

だって……本当に、面と向かって、
「そうだ、お前より研究のほうが大事だし、
　お前ができたのも事故みたいなもんだ」
なんて言われたら

私……正直、立ち直れる自信がありません。
弱いですね……つくづく。

うーん、名前を色んな所で名乗ってたら確かに、
見つけやすいかもしれませんね。

でも、それってデメリットばかりなんでしょうか？
たまこさんのことを探している人は、
何も悪人だけとは限らないのでは？

例えば、たまこさんに恩義を感じてお礼をしたがっている人とか、
たまこさんの……遠い親戚で、たまこさんを探しているとか。

あはは……ありがとうございます。
確かに私は騙されやすそうに見えるかもしれませんが、
こう見えても案外警戒心は強いんです。ご心配にはおよびません。

うん。そうだね。
僕がビブリ君を放っておけない理由は、
僕が彼女の両親の友人でもあるということ……

それから、僕と同じく魔鉱物の研究をしてくれている。
経歴の長さは違えど、同業者がその身を危険にさらしているのに、
それを一人おいて去るというのは、いくら僕でもできない。

それなら戦えと言われそうだし、
それについては僕も同感ではあるけど。

んー、私は教樹を守っている余裕が実際ないので、
自分の身を守っているに過ぎないし、その過程で敵を排除しているだけですけど。
この先教樹にまで攻撃の手が及ぶことがあったら、ちょっと困りますね。

教樹は私の大事な先生ですから。
守りたい気持ちはあります。

あ、いえ。私の故郷にはドラゴンはおろか、
自生している動植物はひとつもいない、人工世界ですので……。
研究者が連れ込んだ研究用のドラゴンとかは、居ると思いますけどね。

私が研究対象かぁ……まあ、そうなんでしょうね。
とはいえ、竜の血はかなり薄いので、あまり研究価値はなさそうですけど。

ううーーん。気になる異性かぁ……。
少なくとも、今は居ませんね。
一揆で戦うので精一杯で、
それどころじゃないという寂しい実情です。

ヒトモドキというのは・・・蔑称、といっていいものです。
わたしの種族が、ヒトの特徴をもちながら、ヒトと異なる彼らを呼ぶ時に用います。

彼らは、ヒトのそれを、悪意を込めてデフォルメしたような存在です。
ヒトを騙し、肥大した自尊心を持ち、他者と共感しません。

わたしは彼らが嫌いです。
軽蔑しているからこそ、その名前で呼んでいます。

もちろん、それは過去の記憶が創りだした嫌悪です。
もし、本当に彼らの末裔を目にすることがあったら・・・また、評価が変わるかもしれません。

話を戻しましょう。
ご質問に答えるには、もう少し、最初のことから答えたほうがよさそうです。

祖母・・・お婆さまは、蜘蛛の神です。

神という言葉が不適当なら、とても強い能力を持ち、信仰を糧とする存在、としましょう。

ヒトモドキとの戦争で、最初に自分を崇めていた蜘蛛たちを失ったお祖母様は、地下に隠れました。
それは力を喪ったためであり、外敵から身を隠すためです。

・・・そう、外敵です。

ヒトモドキとの戦争は、ヒトモドキに崇められた神が仕組んだものでした。
その神は、お祖母様の力を削ぎ、神の座から引き下ろすために戦争を仕組んだのです。

お祖母様が再び、神として力を取り戻すに、敵は障害になりました。
ぜったいに、敵の目の届かない場所で民を繁栄させなければならないのです。

お祖母様は、敵の目から逃れるために、無限数の平行世界に子を放ち続けています。
それらは全て、敵に嗅ぎつけられないように、お祖母さまの巣とはつながりを断ち切っているんです。

ほとんどが、敵に嗅ぎつけられて、なにかを為す前に存在を抹消されます。

ですから、お祖母さまは、わたしたちがなにを為そうとも、心動かしたりはしません。
それどころか、わたしやお母さまの為すことを、認識すらしていないはずです。

/N0@@/
人間が足元の虫を気にかけないようなものです、と、付け加えて。

生態系のピラミッド。
頂点に立つ種族が他の生き物を支配する。
そういう法則というのは、ヒトの視点から見たものの考え方だと思います。

たまコさまの言う通り、世界には、そうあるような理由があるのです。
それは、いくつも入り組んだ視点、法則から成り立っています。

神の所業、という言葉をたまコさまは使いますが・・・。
神のように力をふるえるものが、それを為す、それだけのことです。

・・・・少なくとも、わたしは、そうして生まれたもの、です。

不都合なもの、都合のいいもの、というものは、説明しがたいものです。
ですが、なにを指すかは明確です。

それは、たまコさま。
あなたのことを指します。

それに、一揆に参加している人たち、その多くがそうです。

たまコさまは、自分が特別であると感じたことはありませんか？
自分の成り立ち、自分の運命、自分の歩む道が、周囲の人間とはちがうという認識です。

それは、錯覚とも言えますが、真実とも言えます。

いろいろな言葉で表現できるものですが・・・言ってしまえば、選ばれた、特別な存在。
それがお母さまの望む、都合のいいもの、です。

・・・わたしには、それが良いものなのか悪いものなのか、判断はできません。
お母さまやお祖母さまの論理の中にしか存在しない、そういうものかもしれない、とも思っています。

お話した通り、ネコモドキという言葉には、わたしはいい印象がありません。
ですから、この場合は・・・・えっと・・・・

・・・ネコヒト？

いいえ、わたしはネコに恐怖を感じてはいません。
狩りの対象とされることは、自然の中では少なくないことですから。

たしかに蜘蛛を食べちゃったりいじめるのはどうかと思いますけれど。

ネコを恐るべき種族と評したのは、あくまで優れた種族への評価として、です。
彼らに手を出す危険を、強く認識しているのだとご理解ください。

それと・・・蜘蛛へのお心遣いには感謝します。
危険があれば、排除されるのも仕方ありませんが・・・。

そうして、そっとしていただけるだけで、蜘蛛たちには十分です。

まぁおうちでは裸かそれに近い感じでいることも多いですね。
外ではオシャレ着しますがラフな方も普通に居ますよ。

この腕はこどもの時に
大きな戦争があって失ったんですよ。

それはもう激しい闘いだったとか！

服は肩から出してる方が可愛いですよね。
腕部分がしぼんでると形が悪いですから。

多少服は選びますけど、わたし結構着こなしますよ。
スタイルいいですから！

それにしても「軽い人」って思われると何かよくないんですか？
地上の女性はむしろ重いのを気にすると思ってたのですが・・・

油断は禁物です、気をつけて下さい

あっ！　またオコジョさんいるよ〜♪

でも周りにいるのは見たこと無いや…

うふふ、みつけちゃいましたよぉ〜白くてかわいいコ〜

……前の大きいのがジャマですねぇ〜
ちょっと、どいててくださいねー？

戦闘開始、標的を排除します

不審者にわい、プンプン丸や。まじ。

ふう……勝てましたね…

これくらいで良かったかな〜？

さてー。じゃあ、はやく合流しましょうかぁ

戦闘終了、私たちの勝利です

それじゃあ先に進も〜♪

ちょっと楽しそうな予感がしますよぉー

これ…何かに使うことができるでしょうか…？

わっ♪　なんだろう、いいものかな〜？

あらー？

お取引の方はありがとうございました
お手合わせも、宜しくお願いします

わっ♪　よろしくね〜♪

あらあら〜なんだかキラキラしてますねぇ〜

うふふ、お手柔らかにおねがいしますね？

戦闘開始、お手柔らかにお願いしますね

いざ！！手合せ願おうぞ！！

さあ、やるからには正々堂々と決着をつけよう！！

《本日はよろしくお願いします》