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そんな些細な約束ですら、簡単に破ってしまうわたしだから、嫌われても、しかたないんだ。



その頃のわたしの世界は、半分以上がお姉ちゃんで占められていた。
滅多に外へ出なかったわたしの世界には、登場人物は元々数人しかいなかったし、
その中でわたしのことを好きでいてくれたのは、お姉ちゃんしかいなかったからだ。

お姉ちゃんが、『がっこう』がお休みの日に一緒に遊びにいこうと言ってくれた時は、とても嬉しかった。
外へ出るのは少し不安だったけれど、お姉ちゃんと一緒なら、楽しみに思う気持ちの方がずっと大きかった。
だから、お姉ちゃんが視線を合わせずに『少し具合が悪くなったから、また今度ね』って言ったときは、世界の楽しみが全部奪われた心地だった。

朝はあんなに元気だったじゃない、と、駄々をこねて、



わたしは、約束を破った。



そしてわたしは、世界の半分以上を喪った。

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花蓮が少し強調して"君も"、と言ったときに龍が少し不快そうな態度を見せた。
花蓮は少女の方にかがんで顔を見合わせる。

花蓮は少しやさしい調子で言った。