ハロー、こちらアクアパレス偵察小隊。
問題ないわ、便りがないのは無事な証拠ってね。
ま、今の状況じゃ楽観の過ぎる言葉ではあるけど。

とは言え私が直接アクアパレスに用がある訳ではないのだけどね。
取引相手との待ち合わせついで、って感じ。
本気で私がここに来るのは何時の事やら。

ヴァルキリー狙いは順調よ。
別動メンバーがそろそろ例の小屋を見つける頃じゃないかしら。

その先は先でまた──そう、また
『小さな小屋』と言いつつ数日彷徨う羽目になるんだわ……

ヴァルキリー自体はそうでもないのね、油断こそできないけど安心したわ。
……思えば何十日前かしらね、発見の報が届き、撃破の報が流れたのは。
まったく、今では大した障害とさえ認識されず、
そう感じる先端の進行者でさえ跳ね除ける障害が存在する。
馬鹿らしく感じる事すら馬鹿らしくなるほどの無茶苦茶よね。

ソロは、ねえ。ほら、私どうしても耐久力に不安が。
アズマぐらい頑丈なら敵の群れと殴り合っても平気なんでしょうけど。
もしやるとしたらその代わりの速攻を武器になんとかするしかないのでしょうね。
ふふ、まあ楽しいかもしれないわ。少なくとも考えてる間は。
進行先増やす為にも単独行動なんかを……でもやっぱり実際やるとなると不安の方が大きいわ。

……で、最先端の化け物、その一角。
『冥暗』のラズロが倒されたそうね。
しかもよりによって彼が守っていたのは深部山岳、ドラゴンマウンテン。

順当に二階廊下の先、研究所や同じく突破されたグリーンパレス、
その辺りが全て三階廊下に繋がっていたという話を聞いて、
このふざけた城もいよいよ全域が明らかになるか……と思ったらこれよ。
ほんと、どこまで……どこまで狂ってるのか。

調理場はまだそこまで掘られていないんだっけ。
もう、ここまで来たら半ばヤケで更に新しい何かが見使えるのを期待させてもらうわ。

熱血ガリバーヴォルクよ、私に力を！

森も随分と深くなってきたな。しかし栗鼠か……

……さて、軽く蹴散らすかね。

腕がなるわい

勝利ッ！

とっとと先へ進むぞ。

戦闘終了っと。

くははっ、ま、こんなものか。

こいつは肥料になるかのぅ？

先へ進むか！

……

それじゃ先に進むべ

む、これは……

……

おっと、これはラッキーだなァ。

なにか見つけたぞ