ギルド「AND」所属
諜報部//執行班 No.Ⅵ　　リーダー「闇豹」
Kill：--　　Capture：97　　Get：216

Age：21　　Sex：♀　　Arm：Right//Switch

本名：兎洞　十六夜　//　うどう　いざよい
ダブルネームの習慣があり、もう一つの名前はラァト。

現在、特殊注文により外世界への長期任務に携わっている。
滞在期間は「娘の成長が見てとれるまで」
契約主の意向により、報酬内容はシークレットとする。


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兵舎にて。
隊長格らしき人物が逃走すると、辺りは静かになった。
ティーチェはずいぶん動けるようになり、自信もそれなりに回復したらしい。
体力が有り余っている姿を眺めて、闇豹はもう心配は要らないだろうと小さく頷く。
闇豹は彼女を建物の入り口まで見送り、辺りの警戒を済ませてから触手を一本握った。

「じゃあ、ちょっと用事を済ませてくるからねぇ。
　…ちょーっと遅くなるかもしれない。その時は、いつもの通りにしてね？」
「にゃくちぇ！」

軽く握手を終えると、ティーチェは母親と共にフッと姿を消す。
ホームシックも、そろそろ癒えただろう。人型に戻れる日も近そうだ。
これで任務も少しは進むかと、空を見上げる。日は高く、風はどこか生温い。
夕方には店へ戻れるかと背伸びをし、再び兵舎の中へと歩みを進める。
ふと、影から出でた黒いものが人の形を取った。
レイのエンブリオ、カゲである。

「さあて、周りは人もいないしぃ…」

闇豹がフィンガーグローブを装着し、構える。
それを見て、カゲは薄く目元を細めた。

「さて……今回は手加減せぬぞ？」

カゲの唇が、"十六夜"と呼ぶ。
声に出されなくとも、カゲになんと言われたかは理解できた。
本名を知っているのは彼だけなのだから、嫌でも察せる。
彼らしいといえば、彼らしいのではあるが。


手をかざすカゲが、闇を滴らせる。

闇豹はブーツを軽く鳴らし、拳を握る。


練習試合。


闇豹に宿ったエンブリオの様子を見るため、全力で。

…結果は、闇豹が倒れて終了となった。


ちょっと長くなってしまったので、続きはWebで
＜＜http://file.foresta77.zoku-sei.com/ikki_nikki30nt.txt＞＞
ここまでの日記はEno.2060さんの許可を伴い、某所でのロールを元に作製しました。


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闇豹とカゲがキャッキャウフフしている頃。

さきに喫茶店へと帰ってきたティーチェは、母親に甘えていた。
陸の言葉を使わずに、水の言葉で喋るのはとても楽だ。
言いたいことも言い回しも、思うとおりそのまま伝えられる。

夕飯は、闇豹が作っておいてくれた物をペロリと平らげた。
一日中食べなくても問題は無いのだが、何かを作ってもらえるというのは嬉しい。
食材だって、そのまま食べるよりもうんと美味しくなるし、
ごちそうさまと有難うが言える事が、ティーチェは好きだった。

物を作ってもらう。誰かに何かをしてもらう。
自分が作ってあげる。誰かに何かをしてあげる。

余計なことになってしまうこともあれど、上手に出来たときの達成感は素敵だ。


「ティーチェ」


母であるキュララマリアが、膝上で眠る娘にそっと囁く。


「もう、怖く無いわね〜？」


複眼を触らないよう、器用に額を撫でてやる。

最初に様子を見に来た頃は、何をしてても蔭を背負い込んでいた。
失敗するなら、最初からやらなきゃいいんだといわんばかりに。


「狩りに失敗しない魔物はいないんだから〜…」


キュララマリアは白く透き通ったヴェールを一つ、宙から生み出す。
それでティーチェを包み込むと、我が子を抱いて空間を移動する。
闇豹の居住階にある、ティーチェが寝泊りしているお風呂場へと足を踏み入れた。

バスタブには、新鮮な海水が並々と湛えられている。
水温を下げる氷塊まであるのだから、寝床とするには十分な場所だ。

そこへヴェールごとティーチェを沈め、ふぅっと息を吹きかける。
まじないが海水を伝い、水面が藍暗く光った。


「じゃあ、私は戻るわね〜〜……また、しばらくしたら、ね〜…」


名残惜しそうに触手を広げると、キュララマリアの姿は溶ける様にして消えた。
　

闇豹に笑われて、むっとした表情となるデルタ。グラスの水を口に運びつつ

もはや漫才にしか見えない光景であった。

宇宙のイントネーションが微妙にずれているのは、デルタの世界には無い概念だからである。

デルタが露骨に嫌そうな顔をする。

と言いつつほどけた脚がまた絡まないよう、軽く手でにぎにぎしている。

何故か復唱。

ある意味セルフツッコミ

＼スコーン／
盛大にデコにチョップをもらった形。

>>チュチュ

>>闇豹

案外どころか確実に違いますね。
マリアとしてはサニティも正気度という意味ではないみたいです。