「契約主の手に馴染まぬ武具が宝箱から多数出土しておるとも聞くし
装備更新のサイクルを考えると回そうと思えばそこそこ回せるかもしれんな…
流石にエンブリオ全員に支給、というワケにはいかんじゃろうが。
…本当に、主のお下がりでいいから使わせて貰いたいものじゃよ」

「しかしいざ使うとなると、我々自身の適正も考慮に入れればならんだろう。
人間型ならともかく、動物型では拳や爪を振るうのが精々といったところではないか？
…それに私などは拳術が主体で剣や槌を少し触った程度だし、主の武器を渡されたとしても
あのチェイン・ソードとかいう代物は構造が複雑で使いこなせる気がしないな…」

「莫大な量でいいからGPを消費して装備可能に、とかあったら面白かったかもねー。
パッと見では実用性を見出せないぐらいで丁度良いと思うけどさ」

「げそか。海産物…いや水産物かアレは？
それはともかく貴重な蛋白源じゃし、我も端っこでいいから炙って齧りたいところじゃが
秘められた力や他の用途が判明してしまうとヘタに手を付けにくくなってしまうのう…
我の契約主も今のところ使い道に困っとって道具袋の肥やしになっておるよ」

「保存には気を遣ってるけどそろそろ危険な領域に入りそうだね、臭いとか」

「そうじゃのう、統率がロクに取れておらんから余計にそう感じるのかもしれぬな…
現地のもの達だけでなく外の"世界"からも救援を呼び寄せたと聞くが、今は何千人という規模になっておるんじゃったかの？
流石にそのような人数では一人ひとりの動向など監視できよう筈もなかろうて。
最初からそれを狙っていたのか、王城側の回し者なのかすらも牙を剥かれて初めて判明するぐらいじゃしな」

「ふむ…身軽さが売りだと却って枷になるか。
支障にならないような軽い、装身具に近いものなどはどうじゃろうかのう。
…装備する、ではなく着飾るという用途でなら装着も可能なのかもしれんが、いずれにせよ無い物強請りか」

「羊…あー、城内をうろついていたと聞く羊頭の使用人の事か…
下手な兵士よりも城に仕えるものらしいのう、見上げたものじゃよ。
…それは置いておいて、なるほど面倒じゃな。自分と契約主しかおらぬ状況などなら有利に働きそうじゃが
大人数で居る時に態々取る行動ではないというわけか…何事も時と場合を選ぶ、という事なのかもしれんな」

「…ンだよ、辛気臭せートコだな」

「あら、そうかしら？落ち着いてていい雰囲気じゃないの。羽を休めるには丁度良さそうね。
…ご同輩も沢山居るみたいだし、退屈もしなさそうじゃない」

「お、来たか。
…以前話した我々の同行者じゃよ。このもの達も暫くここに厄介になる」

「アタシはクーロン、ツノツキちゃんのご主人の所に居候しているわ。皆ヨロシクね」

「…ケッ！」

りょうりが　できる　ぶん　しょくざいも　もって　おきたくて　よけいに　くろう　してる　みたい
ただ　めずらしい　しょくざいは　つかうのが　もったいないから　へらない…

つごうの　いい　かぜは　こないから　じみちに　さがせ　とか　そういう　かんじかな…
…ぼくの　ばあい　かぜも　じぶんで　おこせるけど

はんげきを　させないのは　ちょっと　むずかしい　かなあ…
こうどうを　ふうじたり　じょうたいいじょうを　つける　わざとか　あれば　なんとか　なるけど

たぶん　まだ　わかくて　よわかったんだと　おもう　おおぜいなら　あぶなげなく　かれたし
つよい　いきものにも　そだつまでに　それなりの　くろうとか　あるって　ことかな

…とんでもなく　つよい　ボケた　おじいさん？　なにそれ　こわい
としを　とっても　おとろえないなら　あたまも　ちゃんと　してくれれば　いいのに…