-記入者：ティンバー・ハーヴェスト-

ああ…あの時の僕はやっぱりあんな感じだったか…恥ずかしいやら申し訳ないやら…。



さて、メルンテーゼに来てけっこう経ったけれど…一つだけわからないことがある。

　「守護者と呼ばれる者はどのような形で付いてきたのか？」

妖精たちの話によると、どうも守護者のほうが座敷わらしに近い気がしてきた。
メルンテーゼの土を踏んだ瞬間の僕は清かった…そんなところなのかな…。
それから一人で彷徨って…森で迷って…寂しくて…キャプテンに出逢って助けられて…。
縄張り注意を指摘された後、強引に連れて帰ったあたりから始まったんだっけ。
正確にはもう少し時間が空いてたか。　2人でいたずらやりあいながら楽しくやってた。
ところが…現在に至る、と。

エンブリオと呼ばれる存在も王の暴挙のせいで貢いでもらえない、そんな生々しい悩みも聞かされたっけ。
こうしてみると、ネクターも通貨みたいなもんだなあ、って…。
で、これは年貢が跳ね上がった時のアレと同じ…。

それよりも、食糧難。　「メルンテーゼだと食べられない」ってパターンが多々あった。
魔法で練成してしまうのが一番なんて、危ない世界だよなあ。

とっとと王を潰したいところ、でも今の僕では手下にすら負けてしまう。
修行が必要だ。　またティルトさんに技を教わらなきゃ。

色んな人にもあって、話して教わって…
…ああ…気になってる子とかも…。



それと…あの悪魔の子の名前を…。



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-エンブリオ記入者：愛水精　源翠子（魔法ウンディーネ）-

本日はやや不安定、今後も保護観察とする。



考えても仕方なかった。　ティルトさんの言う通りだったのだから。
人間である彼がああ言うのであれば、もう誰も他人の行動を邪魔する権利など無い。



でも、あなたは終わらないって信じてるわ、ティンバー…。

姿を確認して、笑って駆け寄ってくる。

あなたの様子を見ると、心配そうに顔を覗き込んだ。