寂れた場所だ。
人っ子一人居ないとはこのことだな。

…いや、それは正確ではないか。
少し先に誰かいるのは肌で感じる。それもかなり強力な力を持つやつがな。
この雰囲気、勝ち目がないわけではないと思うが…今は時期が悪いな。
無理をする必要性は薄い…ここは一時撤退とさせてもらおう。
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差し出された右手を取るティー。
握った感触もしっかりあるように感じる。

幻覚なのかという問いに対して。

ロッテのスカートを何度も思い切りめくろうとする。
……が、その手はスカートをすり抜けるだけで、一向にめくれることはない。

神楽は勘違いしている！！

神楽はまだ勘違いをしている！！

神楽は喜んでいる！！

神楽はふざけている！！

　
この先に何があるのか・・・とりあえずリリエッタはどうでも良いことを考えていた。