16日目の日記　地下牢のじめじめ

良いニュースと悪いニュースは同時に来るって言ったものね…。

良いニュースは偽ちゃんを狩ったあの…
修羅みたいな厳つい顔をしたオッサン…海慶だっけ？
偽ちゃんが言ってた通り誰かが捕まえたそうね…。
出来れば私の手で捕まえたかったけど…偽ちゃんはそれを止めた…。
多分私に危ない目に合ってもらいたくないからでしょうね…。

そして悪いニュースはミィナちゃんと偽ちゃんが山へ行ったとき
ボロボロに惨敗した事よ…。私がいたら運命は変わったのかしら…。
いや後悔するよりも前に進むしかないわね！
とりあえずユキヒメさんに二人の強化を任せることにして…
私は新しい道を探してみようかしら…？
三人の助けになりたいしね。

とりあえずまずはあの悪趣味な死体を操るいい気になってるやつを潰しましょうか。
あとなんかゲロ以下の臭いがするわ…吐き気を催す邪悪ってこれをいうのね。

　
　とりあえず悪そうなものをイメージしていたらしい

※この辺りから失神後※

暫く失神していましたが…

ちなみに、服が似ているのは、彼女の世界ではままある事だったので特に意識はしなかった。
元々、貧しい村の出身であった彼女の周囲は、似た作りの服しかない。
精々が衣服の染料を変える事くらいなので、二人の衣装の違いも、単に染料が違う衣服を着ている、くらいにしか思っていない。

あまりこだわりは無いらしく、あっさり許容する。
で、普通と違う雰囲気を感じると言われれば。どことなく嬉しそうに。

フレーズの言葉にそちらを見て。

彼女もまた、好奇心旺盛なのだった。

妹を庇いつつ当たりを見渡して。
シトロンさんの様子をジッと見守っている

そう答えて、エリファスは次の言葉を出そうとして、そこで硬直した。

……どうやら、緊張していたあまり、話そうとしていたことを忘れてしまったらしい。
懐からメモ帳を取り出して、何やら確認している。