農民主義的自治武装細胞報告書

同行者の近縁であろうと思われた爬虫類を撃破！
同行者と、比べることも失礼に当たる矮小な存在であり、これを同行者に謝罪すべきであると考える。
トキサメを名乗るものと対峙。
我々は確固たる意思、強かなる拳にて、勇猛果敢に彼のものに立ち向かうものである！
引き続き砂地を往く！
……沈む事は避けたい。

＿φ(‾Ω‾　 )

>>カカシ

なんだろう。言う事の過激さに反して、意外と可愛い面がある。

私は嘘をつく事はあまりない。だけど、『言えない』事はある。
なぜなら私は過ちを犯す人間で、『道具』にすぎない人間だから。
ほんの少し、彼か彼女かの堂々とした話ぶりが、羨ましかった。

そう思っていた折に尋ねられた、私の意志。
本来は興味本位で供え物をしてみたに過ぎなかったのだけれど。
困っている事。願っている事。私が力を貸してほしい事。
なんだ、そもそもナイフを備えた目的とそんなに大差は無い。

……せっかく聞かれているんだし、答えるべきだろう。

私はゆっくりと、カカシの頭へと右手を伸ばす。
——どれほどこの手が呪われていても、取ってくれるのであれば。

メイが鳥の言葉で何かを言っているようだ。

などと、話の途中でかーこが勝手に言い出したものだから。
メイがそれに対して文句を言おうとしたところ。

それを聞いて、メイはどうにか理解を示した様子。
ただ、ひとつ指摘して。それから、続けて何かを言って。

カーキアスの手から先ほど渡した裁縫道具を取る。
開いた穴は小さなものだったので、ちくちくと数度針を通して塞ぎ終わった。

　ロギが手早く止血したところ、スズメドラゴンはのんびりと地面の水滴をすすり始めた。

　ロギは推察するに、王政府から農民自治に変わった場合、現政府の国庫のほとんどは農民自治の強化に使われるだろうし、そうなると残りも新しい利権にありつけた商人が持っていくだろうと考えていた。物流の網の要衝を農民組織や有力商人が抑えておくことは後々安定をもたらす。

ぽつり言葉を漏らして相手を見ると、少しばかり考え込み。

そう続けた。

だから、と。

そう言うと目を閉じ、早口に異国の歌のような言葉を唱え始め。

ふわ、と風が彼女の周りにまとわりついた。
大鍋が彼女の前に歩み出た。

どんな目的であろうと、意地があるのです。女の子には！