・・・ココが研究棟か。

そうみたいだね。

・・・。

アイリと言ったか。すまないが少し提案がある。

えっ？何？

ここから先は我に任せてくれないか。
・・・どうも、ココはハズレのような気がしてな。アイツの気配を感じないのだ。
故にココは我1人で探ってみる。その間に別の場所をいくつか調べて欲しい。
そしてもしココがハズレだった場合、最悪2人で敵の罠に落ちる可能性がある。

うーん・・・わかったよ。それじゃ、城内の他のどこかを調べたほうがいい？

そうだな。・・・行ける場所でいい、どこか心当たりはあるか？

でしたら、大廊下から調べてみるとよろしいかと。
一応城内の廊下ですからね、小部屋も含めれば色々な場所に繋がっていますよ。

大廊下か。・・・あそこは今結構危険と聞く。行くのであればしっかり準備をしていくといいだろう。

えっ、今そんなにあそこ危険なの？

・・・。

うん、それはまぁ、それで何とかしてみるよ。

急な提案ですまないが、よろしく頼む。

・・・ところで、フェイさんは？

アイツにはこの事を話して、少し離れたところへ向かって貰っている。
そのうち戻ってくるだろう。・・・もし互いに何かあれば、お前の宿舎の近くにある林の中で落ち合おう。

わかったよ。それじゃ、ちょっと大廊下まで行ってくるね。

・・・とはいえ、1人だとちょっと危ないかな・・・。
確か、一揆参加者同士で一時的な同行者を探している場所があったよね、ちょっとそこへ行ってみようかな。

今日はよろしくね！

えっと、アンタが大廊下を案内してくれる人？

ちょっとの間だけど、よろしくな。

おー……！
魔法の矢って奴ですかね。

……的としちゃ便利ですよね、これ。
なんか気がついたら戻ってきますし。

……これも何かあるんです？

味見してないですって？

味見は基本中の基本よ。
アイリ、貴女は特に味見しながら料理した方がいいと思うわ。

見た目はあまりよくないけど、味は思ったものよりマトモかも。

……ごちそうさまでした。

思ったより味は悪くなかったわよ。

今度お菓子を作る時は私達と一緒に作りませんか？
その方がきっと楽しいと思うんです。

一応未成年だからねえ。それなりには怒られそうだよ。

ワインは一杯あるらしいねえ。
好きな人は呪文みたいにややこしい名前を一杯覚えてるよね。
しかも大抵の人はそれを誇らしげに言ってるから何だか滑稽だよね。

大人になったらか・・・いやいっそまた隠れてどっかで飲んでみたいな・・・。
あの時みたいなパーティー、またどっかでないもんかね！

よっし、私たちの力を見せてあげるよ！

またお前かよ、オルトロス……。

私に歯向かおうなんて、一千万年早くない？

私に歯向かおうなんて、一千万年早くない？

私に歯向かおうなんて、一千万年早くない？

お嬢様、私も少しお手伝い致しましょう。

うん、お願いね。シエル。

さて、それでは参りましょうか。

……ネザー、前から狙うぞ……！

何とかなったみたいだねっ。よしっ、行こう！

……か、勝てた、のか……！？

さぁ、行こうよ！

……取りあえず、慎重に。

あれ？そこに何かあるみたい。

……わ、悪いものじゃないよな……？

さて、いろいろ試したい事とかもあるよね。
はじめよっか。

どうぞ、お手柔らかに。