とりあえず、「SummerVacation」なるものに便乗し、海釣りをのんびりと楽しむことにした。ジリジリと照りつける太陽がこのうえなく暑苦しかったが、運がいい事にちょうど良い岩陰を見つけることができた。海の近くということもあってか、とても涼しくて快適だった。


池では長靴しか釣れなかったのとはうって変わって、カツオを釣り上げることに成功した。




しばらく釣りを楽しんだ後、夕方頃から浜辺をぶらぶらと歩いた。
ちょうど料理を振舞っている場所があり、調理場の一角を借りてさきほどのカツオを調理（カツオのたたきカルパッチョ風味っぽいもの）した。我ながらなかなかの出来だったと思う。
量が多いので余ったものは燻製にした。


カツオカルパッチョをどこで食べようかと、しばらく浜辺をぶらついていると、白い変わった服を着た一団に出会った。
行進しながらフリント領のシャンパンや料理を振舞っているらしい。（ちなみに着ていた服は水兵の服だそうだ）
シャンパンをもらったので、お礼にさっきのカルパッチョを渡した。シャンパンにあうかは全く分からないが。


浜辺では水兵服以外にも、水着を着ている人が多くとても涼しそうだった。俺はいつも着ている装備を外しただけだったので、ちょっとうらやましいなぁと思った。（後で聞いた話だが、どうやら浜辺で水着を売ってる奴がいたらしい。しくじった。）

唐突にぬいぐるみ側にデコピンされて双方とも驚いた様子

ぬいぐるみは青年に向かって怒っているようだ

　下げられる槍の穂先を注しつつ、ほっと胸をなで下ろす。

　はめていた手甲を外し、鱗の指が差し出された手を握り返す。