そんな……そんなの……！！

ユナちゃん……

私は……ユナちゃんに生きていて欲しい……
ずっと、私の友達で居て欲しいって……
我儘かもしれないけど……そう思ってる。

でも……ユナちゃんの気持ちも……
ちょっとだけわかるの……
私もね……友達に、死んだ方がマシだって……
そう言ったことがあるの……

それでも、私は生きる方を選べたのは……
皆が私に勇気をくれたからだと思うんだ……

私もユナちゃんの力になりたい……
だからね、ユナちゃん……
ユナちゃんが抱えている悩みとか、つらいこと、全部話して欲しいな。
ユナちゃんだけで抱え込まないで、私にも一緒に、悩ませて欲しいな……

濁った水もいつかは澄む如く、底に沈んでいた竜の血が撹拌され……、また濁ってしまったのですな……。

真に澄ませるには底にまた沈め、上澄みを掬わねばならぬ……と。そして自然と沈むには長い時間のかかる……。そう、人の身には過ぎたる時間…。世代と言ってもいい時間がですじゃな？

そして彼女が望むのは、一瞬にして澄ませるが如く……道理を越えた理を求める……のじゃなぁ……。

体はもう、救えないと思いますのじゃ……。私の見た感じ、すでに手遅れに近いのじゃろう…。ギリギリ、ほんにギリギリ強力な術理の持ち主になら光明があるかとも思いましたが……ん、彼女の身が持ちませなんだか。

最後に、救えるものは彼女の心であろうか……？彼女が心から求めていることは人である事、人として生きること……。即ち、人として死ぬこと……であると思うのですじゃ。

故に、体が持たなくても人に近づくのであれば彼女はその術に挑むでしょう、と自分は思いますのじゃ。結果、命を亡くそうとも……

が、万に一つ、億に一つ。成功するかもしれんとも……思っておりますのじゃ。ドラゴン様は確率等、どうとでもできるお方。故に至高の頂にて睥睨する者、生き物の頂点におわすお方々ですと思っておりますのじゃ。その血はあの子にも流れておりまする。

……竜が汲み出され。人が不足する。人を補い、竜を受け入れる。そう、それが出来れば。

カカ、まぁそうだな、似たようなもんだ
なるほど本気でバカやってるわけか、まったく最高だな

く、くく……そうだな、あぁそうだ

カカカ、そうだ、お前はそれでいい、それでこそだ！
あぁ俺なんざ好きになるな、徹底的に嫌っておけ
引き換えに何かを捨てようなんて思う必要もねえ！
どっちの名も、人も魔竜も、過去も未来も、生も死も何一つ捨てる必要なんかねえんだよ
どれもこれも、最初から最後まで徹頭徹尾てめえのモンだ！
それを手放そうとしない限り、てめえは何があろうと、何であろうと、最っ高に『人間』だ！

いいかユナ、よく聞け
俺は、お前に三つの道を示してやれる
一つは、俺に手を貸し、今のまま自由に生き延びる道だ
現実的な話をすりゃ、衣食住の整った場所でお前の好きなように生きられる
当然、手を貸せとは言ったが、俺はお前に何かを強要することは絶対に無い
……まぁ、個人的な希望を言うなら、その際ティアの事を気にかけてやって欲しいが、それも自由だ

そして二つ目は、このまま死に向かう道だ
苦しく辛いかもしれねえが、これはこれでお前にとっちゃ悪くないかもな
死は平等だ。未来って物がなくなる代わりに、楽しさも喜びも無い代わりに、この先苦しみも悲しみもありゃしない
ま、たまに化けて出る間抜けもいるが……っと、これは俺の事だな笑えねえぜ、カカッ

そして三つ目は、お前自身が考え二つとは違う道を見出す、新たな道だ
これは、お前に取っちゃ一番苦しい道かもしれねえな
なにせ時間も無けりゃ、余裕も無いだろう
だが、一番満足のいく道になるかもしれない
あくまで可能性でしかなく、お前に生きていて欲しい俺としちゃ、あまり薦めたくは無い道だけどな

お前がどの道を選ぶにしても、いや選ばないとしてもこれだけは伝えておく
この先、お前は何度も決断しなけりゃならない事があるだろう
その時、けして、誰かに頼るな。誰かに委ねるな。誰かに任せるな
そうして自分以外を決断の理由にだけは絶対にするな
どんな道を、どんな決断をしようと、自分自身の、己の中だけの意思で決めろ
誰かのためじゃない、自分がそうしたいからするんだと、決断しろ
……そうすりゃ、どんだけ迷い苦しんで、悲しんだとしても、後悔だけはしない
自分が望んで選んだ結果なら、たとえそれがどんなものであったとしても、な

まっけないぞー！

さて、行くぞ二人とも。

頑張りましょう！

最善を尽くします。

どうだ、参ったかー！

勝利、と。

やりましたね！

次も頑張りましょう。

あっちだよー！　多分！！

さて、次へ行こうか。

いいものみーっけた！

ふむ、これは何かな…？

等級の低い物でしか付加を施せんが、エンチャントを格安で受け付ける
賞金首や前科を持った奴等からは受け付けんぞ、そして日ノ曜の夜が刻限だ
俺が先に組んでいる方を優先させるので依頼を受けられない時もある

・・・・・以上だ、必要があったら気軽に伝言を飛ばしてくれ

まだ、何かありそうな気がするんだ

呼ばれて飛び出て、じぇじぇじぇろ〜ん！

ヴァルキリーさん、いらっしゃいますか？

ギッ。

あの時ラズロにとっつかまっていたら、
俺はイケメンゾンビに改造手術でもされていたのだろうか…

うんにゃ、あんたは無印プレーン・ただのゾンビよ。

さって、どうなったかな

あれが噂のお屋敷かしら？

僕が挑むのは…一応、初めてなんだよね……